書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

明日は涅槃会につき

2月15日はお釈迦様が涅槃に入られた日です。正太寺をはじめ各地のお寺では、お釈迦さまを偲んで涅槃図を掲げ、ご供養の法要をお勤めします。

その際にお供えするのが涅槃団子。正太寺では1kgの米粉に熱湯720ccぐらいを入れてこねて4等分し、そのうちの3つに赤・黄・緑の着色料を加え、着色料なしの白色と合わせて4色にします。

4色を棒状にした後、出来上がった4つの棒をまとめてぎゅっとしてぐりぐりして離れないようにして、蒸します。(まとめて一本にすると長すぎるか太すぎるものとなるので、3本ぐらいに分けます)

20分から30分ぐらいで蒸し上がり。あとはこれを包丁で5mm〜10mm厚ぐらいにスライスすれば出来上がり。スライスの際、包丁がべとつき出すと綺麗に切れなくなるので、頻繁に洗って綺麗にしながらスライスします。結構手間ですけど、これをしないと仕上がりが非常に悪くなります。

うまく切れるかどうかは、お湯の量とその日の室温、湿度も影響するのかな?そうしたものがうまくバランスが取れると、結構綺麗に出来上がりますが、毎年うまくいかずに苦労します。

包丁をまめに洗うようになってからは少しマシにはなりました。

最初に熱湯でこねるのは妻がやってくれるので、包丁で切る力仕事は私が担当しています。私はあの熱さに耐えられないので・・・

蒸し上がるまでで1時間ぐらい。切るのに15分ぐらいでしょうか。そんなに時間がかかるわけではありませんが、毎年苦労しながらの作業となっています。それもこれも、お釈迦様のご供養のため。

華やかな涅槃団子で、お釈迦さまの涅槃を悲しみつつも嬉しく思う、そんな涅槃会が、もうすぐやってきます。お釈迦さまが涅槃に入られたからこそ、我々はお檀家さんたちを涅槃の道へと導くことができるのですから。

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