書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

今年はいまいちピンと来ない弘法様の準備

7日の日曜日に、弘法様のお祭りを開催します。今はお花の名所とも言われるようになってきた弘法大師ミニ霊場、その山開きなのです。

5月になると蜂が出るようになるので早々に山を閉じたいぐらいですけども。

当日は、主にはお檀家さんを対象に、ご祈祷の申し込み、境内にひと月ほど掲げるのぼり旗の申込を受け付けます。どちらも家内安全もしくは商売繁盛を祈願します。旗の在庫に余裕がある時には、たまたまお花見で訪れた方のお申し込みも受け付けています。

ご祈祷は千円以上、のぼり旗は二千円。インフレに応じていつかは祈祷料も変えなくてはならないけれど、今年はまだ以前のままに。ご祈祷が千円というのは、おそらく50年以上変わらないんじゃないかな。

のぼり旗は、以前は千五百円だったものを、旗の仕入れ値とのバランス、そして五百円という小銭を扱う煩雑さの解消のために、二千円に変更しました。私が住職になってからなので、まだ10年は経たないはずです。

でも、時々こっそり受け付ける観音様ののぼり旗は三千円なので、そちらへ合わせたい気持ちはあります。仕入れ値が観音様ののぼり旗の方が高いので、仕方ないんですけれど、檀家さんからすればそんなの説明されなきゃ分からない話ですから。

今年はご祈祷の受付で、クレジットカードとPayPayが利用可能になります。無印のアクリルスタンドをアスクルで買って、そこに自前で印刷したQRコードを差し込んで。

PayPayで支払う時、大抵のお店では店頭にあるQRコードをアプリで読み込み、金額を手入力することになると思います。実はあのQRコードには金額情報を入れることができるんです。

つまり、アプリで読み込むと、金額が入力された状態になるのです。今回はご祈祷料の千円、のぼり旗の二千円について、専用のQRコードを用意しました。それ以上の金額になる場合は手入力をしてもらおうというわけです。

ご祈祷とのぼり旗、両方申し込む場合の三千円も用意したかったのですが、スタンドが足りず。これは仕方ない。

毎年、12時近くまで受付をした後、受付担当の会計さんお二人が、金額がピッタリ合うまで点検を続けてくれます。ご祈祷の読み込み帳から漏れてたら・のぼり旗が立っていなかったら、大変申し訳ないことになります。後からでも気がつけばご祈祷をすることができますが、気づくことすら出来なければお金だけ受け取って何もしなかったことになってしまいます。

そうならないように、極力ピッタリ合うまで点検をしてもらいます。

カードやPayPayで祈祷料を納めてくれる方が一人でも二人でもいてくれれば、現金を数える手間と、間違える要素がその分減ります。引かれる手数料はダメージではありますが、メリットの方が多いと判断しました。

点検が終わらないとご祈祷が始めれられず、役員さんたちはずっと居残ったままになってしまいます。お昼ご飯も出ないのに(お持ち帰り弁当)

そうだ、なるべくキャッシュレス決済をお願いするポスターも作ろう。キャッシュレスを使い慣れた方でも、お寺でキャッシュレスというのは抵抗があるかもしれません。お寺側から是非にと書いてあれば、だいぶ心持ちが違うことでしょう。

こういう細かな思いつきが、必ず行事直前になると出てくるんですよね。それまで真剣に考えていないわけでもないのに、思いつかないのです。そしてどんどん時間に追われるようになるのです。

これを防ぐにはどうしたら良いのかな。仕方のないこととして、行事直前の予定を空けておくしかないのかな。難しいぞ。

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