書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

実はPayPayの審査に通ったのです

昨年加入申請をして落選したPayPay、先月、再度挑戦して無事に加盟店に加わることができました。こちらから申告している支払い対象としては、お守り代、金額の決まっているご祈祷料。お布施や寄付、賽銭は規約で取り扱えないことになっているので、実際に発生する取引というのはこの2種類ぐらいですね。

オンライン決済に対応するにはさらにここから申請が必要。QRコードを送ってしまう、という使い方は、まだ出来ません。

その点は、現在利用できているSquareの方が柔軟ですね。寄付もOKです。Squareが良くてPayPayがダメなのは、多分、法律上の制限なのだと思います。(資金決済に関する法律に定めがあるようです)

squareup.com

Squareも決済用の専用端末を購入したいのですが、1万円弱の端末代金を支払う決断ができていません。いまだにお布施や御朱印代をカードなどで納めたいという希望を直接聞いたことがないものですから、踏ん切れないのです。

ちなみにSquare、日本でサービス展開を始めた当初から利用可能だったVISA、Master、AMEX以外の支払い手段は、正太寺では使えません。こちらも審査落ちしているのです。先述の法律の関係もありそうなので、利用用途の記入に注意しながら、そろそろもう一度申請してみようと思っています。JCBカードが使えないのが地味に痛い。

お布施などをクレジットカード支払うということに抵抗を感じる方もいらっしゃると思います。無理強いをするわけではありませんので、いろんな方に対応するために準備しているとお考えください。

お寺としては、問題ないと考えています。そもそもお布施とは読んで字の如く、布を施すことが代表例。僧侶の着るものですね。それに加えて、食事。原始まで辿れば、これが本来の方法であって、現金で納めるというのも言ってみれば新しい方法なのです。僧侶に必要なものを必要な形で提供する。それがお布施です。どんな形であっても、要するに頓着ないわけです。

カードで納めるとポイントが還ってくるので、それをもってして、果たしてお布施とは、という哲学的な指摘もなされがちですが、気になるのでしたらポイント還元も見越してお布施をすれば良いのです。現金でのお布施を断るお寺も無いでしょうから、気に入らない人にも問題はありません。

他人がどんな方法でお布施をしようと、そこに関わるべきではありません。自分の行いにのみ集中するべきです。お布施の方法についてなどの仏教のことについて、他人に何かを教えたいと思うのであれば、まずは師を探し、弟子となり、修行をし、既存の伝統仏教教団であればどの宗派でも教師制度があると思うのでその資格を取り、それからようやく教えて差し上げてください。

仏教において間違ったことを他人に教えないための、最低限のルールです。

各宗派の教師になればなんでも分かるようになるのかというとそんなことはなくて、間違っているかもしれないことを口に出すことに大変な抵抗を感じるようになるので、結果として間違ったことを言わなくなります。でもそれが大事。私もこれでも、かなり言葉を選んでいるんですよ・・・

意見を発することは否定されるべきではありません。ただ、自分の発言によって、結果として誰かの行動に大きな影響を与えてしまう場合には、慎重にならなくてはならないでしょう。一方で、お寺に対して疑問をぶつけたりすることは大切です。それは大いに行いましょう。

誰かの行動を変えようとする、結果的に変えてしまう、そういう時にはよくよく考えて慎重になりましょう、というだけの話です。仏教のことについても、仏教以外のことについても、特にSNSではよく見かける行動なので、念のために書いてみました。

話はPayPayに戻りますが、今、PayPayで決済するたびに抽選があり、1等だとなんと1000%ポイント還元。当たるわけないと思いつつも、期待して眺めてしまいますよね。ご祈祷料をPayPayで納めていただいた時に、たまたま1等が当たったりしたら、それはなかなかどんな気持ちになるのか想像が難しいなぁ、とは思いますね。

宝くじ売り場みたいに、正太寺のご祈祷料をPayPayで納めるとよく当たるとか、評判になったら・・・面白いけれど、それが目的でご祈祷の依頼が増えたとしても、割と微妙ではあります。信心が削がれることがないように、フォローが必要になりますね。

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