書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

マイカーが帰ってきた

修理に出していた愛車が帰ってきました。五日かかりました。長かったなぁ。

代わりに借りていた車は地元スズキの軽自動車で、小気味良く走ってくれたので不満はありませんでした。ただ、どうしても脳裏にチラつくのです。5ナンバーか3ナンバーと思われる車と正面衝突して、見るも無惨な姿になっている軽自動車が映されたテレビニュースを。

ダンプカーとの衝突ならそうなるのも仕方がない、というぐらいの損傷度合い。それが、道路に無数に存在している普通の車との衝突で引き起こされるなんて。

軽自動車だってそれなりの衝突試験をクリアしているはずなのに、現実としてそうなってしまっているのだからそういうものだと受け入れるしかありません。

だからなるべく、選択できるのであれば軽自動車を選ばないようにしています。私に万一があったら、家族は正太寺にはいられなくなる可能性が出てきます。後継者となってくれるかもしれない息子もまだ中学生。檀家さんが、成長を待ってくれるのであればなんとかなりますが、一刻も早く代わりの正住職を、と求められた場合は、新しい住職が決まり次第、お寺を出るしかありません。

私の今の年齢であれば保険金がそこそこもらえるようにしてあるので、暮らしていくことはできると思います。でも、子供たちの将来設計には大きなマイナスの影響を与えてしまうことでしょう。生まれた場所に戻れなくなるというのも、多かれ少なかれ、影響を及ぼしそうです。

そんなことを考えずにいられませんから、なるべく死ににくい車を選ぶようにしています。ネット界隈では、僧侶は慎ましく軽自動車がいい、なんて意見が聞かれますが、お寺の継続性を考えたらなるべく安全な車に乗るほうが良いに決まってます。

収入が少なく、世襲でかろうじて代を繋いでいるお寺が半数以上あるのではないかな。曹洞宗も調査をしているのでどこかに数字があるはずですが、どこにしまったっけかな・・・。ともかく、そうしたお寺は、世襲以外で新しい住職が来てくれる可能性は低くなってきています。少子化で若い僧侶の数も激減しています。成り手が少ない状況で、収入がそもそも少ないというのは、人手不足だけど賃金が低いから求職者のこない会社と、同じことです。

檀家さんのためにも、住職はおいそれと死ねないのです。檀家さんから見た住職の一番の仕事は、次の代に繋ぐことです。それを果たす前に、倒れるわけにはいきません。

そんなわけで、軽自動車は除外し、今乗っているのはミニクーパー。その中でもクラブマンという、人も荷物も一番たくさん積めるモデルです。檀家さんには可愛らしいと言ってもらいました。この入出でも、ミニはたくさん存在していますから、珍しい車でもありません。全く同じカラーのクラブマンもあります。あれはどなたの車なのかなぁ。

長距離乗っても楽だし、燃費も良いし(15km/ℓ)、荷物もそこそこ積めるし、今の正太寺のお勤め状況にマッチしています。平成28年登録、1年落ちで購入したので、買ってからは6年乗ったことになります。あっ、今年は車検だ。

今回の修理は、動作に支障はないのに直さないと車検が通らないというなんとも微妙な箇所の修理でした。無事に直ってよかったですが、同じ症状がネットをちょっと検索するだけでたくさん出てくるほど頻発しているようなので、クレーム修理対応になんでならないのか、という気持ちは正直あります。保証期間内だったらなぁ・・・

とはいえ、買い替えを考えるのはおそらく、税金が不条理に上がってしまう13年目になることでしょう。それまでまだ6年あります。ちゃんと直して、大事に乗るほうが経済的です。その頃には今よりも電気自動車が増えているのでしょうか。充電問題は解決されているのかな。

田舎になればなるほど車社会です。車を取り巻く状況に、無関心ではいられません。そうして関心を持ちつつも、仕事の道具であり、大切な相棒であるこの愛車を、大切に乗っていこうと思います。

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