書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

祝・デジタル化

地元僧侶青年会の総会が開かれました。なんの因果か2分の1副会長してますので、何年振りだろう、20年近く振りに出席をしました。もう、青年でもないのに。

曹洞宗の青年会組織は、全国的には39歳までという年齢制限が一般的であったと思います。それだけ人数が少なくて立ち行かない地域が、+10歳分、枠を広げているケースがあり、ここ静岡県第四宗務所管内青年会は後者のケースに当たります。ですので私はまだ後2年ほどは青年でいられるのです。

総会というと、事業報告、決算報告、事業計画案、予算案、それぞれの審議が中心になるものですが、今回はもう一つ、連絡網のデジタル化、ひいては会議資料等のペーパーレス化を議題として上程しました。

三役会で方向性を確認し、私が絵に描いた餅を用意し、役員会での承認を得て今日の上程です。そして、びっくりするほど無反応で総会の承認を得られました。

会員全体を対象として完全デジタル化を目指すため、総会での承認を得ようということだったのですが、ここまで無反応も驚きです。何か不安な点とかありそうなものなのですが、提案されたら賛成する、という慣習を躊躇なく踏襲する訓練された会員像を見た気がしました。

本当にちゃんとみんな手続きしてくれるだろうかと心配になるレベル。いわゆるメーリングリストによる連絡網なので、とにかく会員のメールアドレスを入手しなくては前に進めません。今年一年は移行期間ということで、メールアドレスの提出を受けた会員から順次郵送での案内を停止するという運用になると思いますが、いうは易しで実際に発送する方は大変なのですよね。とはいえ数日でメールアドレスの収集が終わるとは思えず、そもそも欠席した会員はこの事実を未だ知らず、おそらくゴールデンウィーク明けとなるであろう報告書郵送を受けてからの反応となります。

委任状をもらっているので後から反対というのはあり得ませんが、それでも応じてくれるか不安はあります。

でも、とにかく、これでデジタル化を進める大義名分は得たことになります。総会での提案にあたっては締切を設けませんでしたが、今後は期限を区切って対応をお願いしていくことになると思います。

事務の責任者である事務局長さんは、ストレス抱えがちな性格に思えるので、抱えきれなくなる前にこの件がすんなりと進めばいいなと願っています。

次の三役会は、もうペーパーレスでやれちゃうかなぁ。どうかなぁ。紙と電気とどちらが省エネなのかという難しい問題ありますが、省エネばかりを目指しているわけではありません。同じ文書ファイルを同時に開いて、リアルタイムに編集を加えていくということもできるようになります。そうすることで、今までは無意識に避けてしまっていた展開が生まれるかもしれません。

バタフライ効果という言葉があります。蝶の羽ばたきそれ自体は小さな小さな影響しか世界に与えないけれど、その小さな影響が後の世界にとっては大きな影響となる、そういうような意味合いなのですが、これはまさに仏教で言う縁起。縁って起こる、という字の通り、全ての事象に原因があり、結果があり、それらが絡み合って世界が成立しています。小さな青年会におけるペーパーレス化もそれらと同じく、世界に影響を与えるワンピースです。

ペーパーレス化をしなかった世界はもう観察できませんが、私の目に映る世界はもう、青年会がペーパーレス化に進んでいく選択をした結果の世界です。それがどんな世界になっていくのか。楽しみですね。

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