書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

お寺の青年会もデジタル化の時代

仏教会のデジタル化は、私の観察する範囲ですと、浄土真宗が一番早かったように思います。曹洞宗は結構遅く、私の修行したご本山では、平成10年時点でとある老師が本山の公式ページ作成を具申したものの、自分でやればてきなお返事だったという話も耳にしました。今では立派なページがありますけどね。あの時作っていれば、かなり早い段階から経験を蓄積できたのになぁ。

そういう動きの遅さは末端までしっかりと届いておりまして、こちら静岡県第四宗務所青年会では、いまだに連絡は郵便を使っています。三役や役員間はLINEで連絡を取ったり書類を回覧したりしておりますが、一般会員との繋がりのメインは郵便です。出欠も返信ハガキを使っています。

受け取る方は何も頭を使う必要もなく、記入して投函するだけで完了するのでとてもお手軽。でも、曹洞宗は早くからグリーンプランという名で環境問題へ取り組みをしてきましたし、今も時勢に乗ってSDGsウンタラカンタラとやっております。紙の消費も減らせるものなら減らしたほうが良いでしょう。

デジタル化をすると今度は電力を使うわけですが、普段使う電力と比べれば、微々たるもの。紙に印刷する電力の方がはるかに大きいです。

というわけで、いよいよ青年会でも連絡から会議からできることは全部デジタル化をしようという話ができる土壌が整ってきました。

問題は、費用です。基本的にお寺というのはお金がありません。たまーに資金に余裕のあるお寺もありますが、レアケースです。ですから、連絡手段をデジタル化するにしても、会議資料をデジタル化するにしても、まずは無料でできる範囲を目指すことになります。

(お寺にお金があっても、青年会活動の中心を担う副住職は立場が弱く、こうしたことに使うお金をお寺から出してもらうべく住職を説得しても、なかなか成功しないケースが多いです。私の例で言えば副住職で独身の頃の給料は月10万であり、そこから国民年金を納めてとかやってると、青年会活動のために個人資金を使おうという気にはなれなかったでしょう。必死に貯金しないと結婚もできない。)

今はみんなスマホを持っていて、iPhoneにしろAndroidにしろ、キャリアのメールアドレス以外のメールアドレスを必ず持っている時代です。青年会の活動でセキュアな情報を扱う機会はあまりないでしょうから、無料で提供されているメールアドレスを活用するのが手っ取り早い。

そうなると、Googleは色々と有用な機能を提供してくれています。LINEも良いのですが、LINE WORKSならともかく個人版はアカウント管理がちょっと問題。メールアドレスとパスワードをあらかじめ設定しておけば、スマホ紛失時にも簡単にアカウントを復旧可能ですが、その設定なしでも使えてしまうので、アクセスできないアカウントを持っている人も結構いるのでは。

ちゃんと設定できているか、会員全員をチェックするのは面倒です。やったよ、と返事だけする人の存在を完全に否定できません。複数端末で使えないのも問題。

ただ、日頃のちょっとした連絡はLINEのようなチャット形式のものが良いですね。これは今までの流れから、三役や役員間ではLINEをそのまま使うと良いかな。できれば別のチャットサービスに移行したいですが、使い込むうちに何かしらの不満を抱える人が増えてからでも遅くはありません。私はすでに、複数端末で使えないというだけでご不満なのですがね。

GoogleGoogleグループを使うと、これはいわゆるメーリングリストなので、大量の人を登録しておいて、書類を回覧してもらうにはとても便利です。行事への出欠確認は、GoogleフォームのURLを添付してそちらで行えば、スプレッドシートに書き出すことができて集計もすぐに終わります。

青年会の場合は、出席者を把握できれば良いケースが多いと思うので、これで十分なのでは。Googleフォームは学校でも保護者向けの連絡などによく使われるようになりましたから、馴染みのある会員も多そうです。

私は現在地元青年会の副会長ですが、デジタル化へ向けてのアドバイザーでもあります。事務局長さんにだいたいこんな体制でどうかと提案してみましょうか。よく考えると、概ね学校と同じだなぁ。

今日は記念品の発送がひと段落したので、かなり気分が良いのです。そして今、青年会のデジタル化へ向けての一歩が踏み出せそうな案がまとまりました。良い日だ。あとは役員全員タブレット購入だな。これは各お寺で購入して、お寺でも活用してほしいところ。そこまで含めて研鑽の場を設けられれば、青年会の存在感が高まるんだけどなぁ。

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