書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

受戒会終わりました

案の定というか何というか、日記を書く時間がありませんでした。初日にあんなに時間があったのはなぜだったのだろうと不思議でなりません。朝7時半には西見寺様に到着し、帰宅は夜遅く。急いで食べる朝食の時間が、かろうじて家族で過ごす時間でした。師匠は泊まり込みなのでマイナス一人ですけれども。


その師匠、昨日の一番大事な儀式を終え、そして今日最終日を終え、また戒弟さん(戒を受けるべく受戒会に参加した方々)が無事受戒を果たすのを見て、こみ上げるものがあったようです。私は法要の裏方を担当する部署にいたのですが、各部署に挨拶に回ってきたとき、お拝をして顔を上げるまでの間に、少し間があったように思います。その場を後にした後、先輩に「タオル持っていってやらんと」と茶化されもしました。でも今日ぐらいは、隠さずに泣いても良いんじゃないかと思いますよ。


師匠は、直壇長という受戒会全体を事実上取り仕切る役目を果たしました。そのお役を最初に受けたのがもう5年も前のことです。少しずつ準備をして、ようやくこの日を迎えることが出来たのです。その苦労は5日間の受戒会を見ているだけでも十分に伝わってきました。お寺の仕事以外にもいろんな役を持っている人ですが、しばらくは休憩をしても良いんじゃないかと思います。


前々日に準備が終わり帰宅した夜、気持ちが悪いと言って横になっていたのを見て大変不安になりました。でも倒れもせずに今日帰宅するのを見て、さすがにたいした人だなと、改めて感じました。私がこれだけ疲れているのに、とても61歳とは思えません。それとも私が貧弱すぎるのでしょうかねぇ。



とにもかくにも無事円成です。戒弟の皆さん、そしてご随喜されたご寺院様方、お疲れ様でした。5日間、ほんとうにヘトヘトになりましたけれど、毎日同じ顔ぶれでたくさんの法要を行って、大変勉強になりました。少なくとも鐘をつくことに当分は不安を抱くことは無くなったと思います。とても大きな収益です。


先輩方、ご指導くださりほんとうにありがとうございました。今後もよろしくお願いいたしました。