書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

畳替え

お檀家さんの組織である護寺会の協力をいただき、本堂と庫裏の二部屋の畳を替えました。いや、まだ庫裏の一部屋は終わってませんけど。


先週本堂の畳を替えました。64畳すべてを新しいものにしました。床は本畳みではなく、なんていうのでしょうか、現代的な素材、と言えばいいのでしょうか。表は本物ですけど、中身は別物。


以前は本畳みと比べるとずいぶん劣っていたそうですが、最近のものはほとんど劣る点もなく、防虫対策の面ではむしろ優れているんだそうです。それよりなにより、コストが半分ぐらい。これは大きいです。


本畳みよりも乗った感触がほんの少しだけ固いと言うことでしたが、真新しい本畳みなんて乗ったことないので比べられません・・・情けない


そして昨日、庫裏の一部屋が畳替えでした。庫裏は住居部分に相当しますから、本堂よりも日常的に使用する部分です。畳の違いがよく分かります。
今までの畳がいかにふかふかになってしまっていたのかということが・・・
今までふかふかしていたところがとてもしっかりした踏み応えになってしまったので、膝にきそうです。


とにかく、畳が新品です。3歳ぐらいのときに一度経験しているはずですが、そんなこと記憶にあるはずもなく。事実上、お寺での生活で初めての新畳みです。とてもうれしいです。
参詣者やお客さんが来ても、服に畳のかすがついて汚してしまうこともこれでなくなります。うれしい〜
お檀家さんに感謝です。



日常の生活空間に、新しい畳の匂いが充満していて、なんだか寂しい気持ちになります。
一人暮らしを始めたばかりの頃、アパートの畳が新品でした。そのころの、なんとも不安な心境がよみがえってきます。
あれから10年。



もう、10年か。
一人の人間として、少しは私も成長できたのでしょうか。