書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

大晦日、今年はいかがお過ごしでしたか?

正太寺の大晦日は例年のごとし。雪が降ったことを除けば。日本各地で大変なことになっていますね。みなさんどうかお気をつけて。


さて、正月飾りの最終仕上げです。本尊様はじめ、仏様方にお餅を供え、また主要な仏様にはお米もたっぷり供えます。その他、庫裏の各部屋にもお餅をお供え。


昔は裏白の葉を餅と餅の間に挟んで飾っていたのですが、裏山で取れる裏白が少なくなってしまったこともあり、もう10年以上、飾っていません。今はどんな風になっているのかな。飾るのをやめてから、裏白が群生していた地点には行っていないのです。いろいろ生い茂って、近づけないのかも。


お檀家さんの運んでこれらたお餅、お米と、お寺でのお供えと、それらを全部飾ると、だいたいお正月を迎える準備が整ったことになります。あとはお勤め。


年越しのお勤めをするのです。どこのお寺でもしているはず。本来なら、日付の変わる15分ぐらい前からお勤めを始め、日付が変わったら、今度は元朝祈祷を行うのが筋、なのかな。本山はどうだったかな。行持規範という本を開けばおそらく載っているわけですが、未だそこまで調べたこと無し。


正太寺の場合は20時45分からお勤めをし、終わって21時過ぎから年越しそばの準備。食べ終わったら寝る。というのがオーソドックスなパターンでした。若かった頃は行く年来る年まで見たりしましたが、最近はそんな体力もなく、三が日は5時起床で6時からお檀家さんとともに朝のお勤め正月バージョンをするため、なるべく早く寝ないとあくびが出てしまうのです。


小学生の頃からお正月の朝のお勤めには一緒に座っていました。ちいさなうちは、あくびしていてもなんでも、かわいいから許されるのです。しかし今は副住職。許されるわけはありません。なので、とにかく早く寝るようにしています。


先代が生きている頃は、日付の変わる頃に年越しのお勤めをして、3時頃から元朝祈祷→朝のお勤めと修行していたようです。住職によると、それでも今と朝食の時間は変わらなかったというので、よほどていねいにお勤めをしていたのでしょう。先代住職と現住職、たった二人で他には誰もいなかったようですけれど。


寺の僧侶だけで行う法要も、それをお勤めできることに幸せを感じますが、お檀家さんとともにお勤めできればなお幸せです。その意味で、今の三が日のお勤め形態は幸せです。11月の下旬から休み無しで今まで来ているので、そのとどめにこのお勤めがあるというのは精神的にはしんどいのですが、でも、これが勤められるというのは、今までを無事に生きてこられたからこそ。その幸せをかみしめながら、明日からの三日間、しっかりお勤めをしようと思います。


ただ、夜中に子どもに起こされたりするので、寝不足気味になることもよくあります。もし万一あくびをしてしまっても、どうかお許しを・・・