書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

日記復活。長い休止期間にようやくピリオドを打てます

母の葬儀後、そのまま年末年始の怒涛のスケジュールに飲み込まれていき、今もまだその渦中にあります。渦の真ん中にはなりきれないので、ぐるぐる回されながら、いただいた香典の整理をしたり、役所へ手続きに出向いたり、年金事務所に電話したり。

加入しているわーくん浜松から弔慰金がもらえると知って書類を取り寄せたり。金融機関と違って、各種書類が最初からコピーで済ませられるのはありがたいですね。金融機関は相続が絡むので確認も厳重で慎重。それは仕方のないこととは思いますが。

人が亡くなって悲しみに暮れている時に、こんなにたくさんの手続きをしなきゃならんのか、という憤慨にも近い気持ちの吐露もネット上で見かけたことがありますが、実際にやってみると確かに面倒。でも、手続きとしては欠かせないものばかりではあると納得はできます。

相変わらずの手書き書類ですが、住所も湖西市からで良いから、我が家の場合はとても短くて済みます。お寺と同じで入出800ですからね。(お寺の住職=代表役員である以上、登記簿とれば住所も分かっちゃうから、プライベートなどないのだ。)

その他もせいぜいちょっとだけ戻ってくるらしい介護保険料とかの振込先口座を記入するぐらい。

固定資産税が発生するようなものを持ってたりとか、世帯主だと水道の手続きがあるから手続が増えるとか、亡くなった方によって大変さは変わってきますが、どれも必要なお話。世帯主が亡くなって、次に誰に水道使用料を請求したら良いかなんて、申告してもらわないと分かりません。そこまで把握されても良いならいいですけど。

私はそこまで把握してもらえたら楽だと考える方ではありますがね。

「この方で良いですか?」ってお便りがくるぐらいに。

年金は、年金事務所に電話したら丁寧に教えてくれて、書類も郵送してくれました。受付終了1分前に電話したのにとても丁寧でした。ありがたすぎる。

年金はほぼほぼ必ず生前受け取れるはずだった年金が発生するそうです。振り込みが毎月ではなく、まとめてだからですね。その分をちゃんと手続きすると受け取れるのですが、受け取りの口座も、請求者がマイナポータルで公金受け取り口座を指定してあれば、その旨の項目にチェックを入れるだけで良しです。

地味に便利になってます。

とはいえ、今日まで行ってきた手続きの中には、オンラインで完結できるのではと思うものが多々あります。いずれはそのようになっていくと思いますが、それで楽になったと感じるのは、オンラインでの手続きに喜びを感じる私のような人間だけなのかもしれませんね。

窓口での対応、湖西市役所と浜松の年金事務所の電話越しの対応しかわかりませんが、丁寧で正確でとても気持ちの良いものでした。特に湖西市役所では待ち時間はほとんどありませんし、必要書類を忘れず持っていけばあっという間に終わります。

書類の記入も一項目ずつ手伝ってくれますから、何を書けばいいのか悩むことも一切ありません。窓口最高。窓口にタブレットでもあって、必要な項目をぽちぽちタップするだけでできたら楽かなぁ。でも、どの口座に振り込みますかって時に、開設している口座がリストアップされて表示されたら、嫌がる人も多そうですね。自分のタブレットを使用して、最後に情報だけ窓口の機械に転送する、とかの方が良いかな。

ん?

それは単なるオンライン手続きか・・・

結論として、現状の体制は面倒に見えて、かなり最適化されていると言えます。腰を上げればすぐ終わるという感覚です。出不精には辛いところではありますが、頑張るしかないですね。

そんなこんなをしている最中ですが、お正月行事最終盤である、初どきが始まっています。年頭に際してのお檀家各家ご先祖様のご供養です。6日間、入れ替わり立ち替わりお寺に寄ってもらって、法要をお勤めしています。

今年から、いよいよ昼の部を開設しました。夜の部三日間、昼の部三日間。今日は昼の部の第一日目でした。不安と期待と両方抱いていましたが、出席率も夜の部と比べて抜群に高く、昼の部を設けて良かったと素直に思えました。

私個人の労力としても、壊れた外灯の代わりの灯りを毎晩設置したりする作業から、今日からは解放されてずいぶん楽でした。寒い中での設置と撤収は精神力を試される思いでしたから・・・

ただ、まだ問題は残っています。正太寺へ来るには10mほどの坂道を登り、30段超の階段を登らなくてはなりません。それが無理であるという方が増えてきました。お寺から少し離れれば、もう車に乗れないから行けない、という方も増えてきました。

以前であれば同居のお子さんたちへと代替りをしてくれたのですが、そもそも同居をしているご家庭の方が少なくなってきています。遠方にいるお子さんが、この日のためにわざわざ実家に戻るということは、なかなか難しい。

もちろん、お寺へ来れないとしてもちゃんとご供養はするわけです。が、「行けなかった」という思いがマイナス方向に作用しないかという心配があります。

オンライン配信を見ることが出来る世代になればある程度の解決は望めますが、現時点での解決にはなりません。答えの出せない問題に思えますが、ずっと抱えたままでいます。

何か良い手はないものか。これないというならばこちらから押し掛けたいところですが、年末におときに伺っているので、受け入れの負担が増すだけに思えますしね・・・・

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