Macは近年、新しいCPUに切り替わってから、性能が目覚ましく向上しました。以前から仮想的にWindowsを動かすことが可能でしたが、新しいCPUになってからは、仮想環境特有のもたつきをほとんど感じることなく使えるようになりました。(メモリは16GBでは足りない)
ですが。今のMac上で動かすことができるWindowsは、Arm版Windowsというものです。一般的なWindowsはIntel版。CPUが違うため、Windows自体にも違いがあります。それでもその違いをうまいこと吸収して、元となっているIntel版と遜色なくスピーディーに動いてくれます。
それはとてもすごいことです。が、CPUの違いに対応しきれない部分もあります。
それが顕著なのが、プリンターへの対応。プリンターを使うにはプリンタードライバーというものをインストールする必要があります。このプリンタードライバーというものはCPUへの依存が強いらしく、Intel用、Arm用と、メーカー側で用意しなくてはなりません。Windows内の機能はCPUの差異を吸収してくれるのに、プリンターはそういうわけにはいかないようなのです。
そして、2種類のCPUに対応するというのは大変な労力となります。結局のところ、Arm版Windowsに対応したプリンタードライバーはほとんどありません。ではArm版Windowsでの印刷はどうやっているのかという、Mopria印刷テクノロジーというものを使います。
共通規格のプリンタードライバーなのでしょうか。多くのプリンターとWindowsが対応しているので、Mopriaを通して印刷することができます。ただ、私の知る限り、独自サイズの用紙を使用することができません。あらかじめ登録されているもののみです。
日本でよく使われているサイズだと、A3、A4、B4、B5、あとは定型封筒やラベル用紙は印刷できるっぽいです。でも払込取扱票とかは無理。
Mopriaへの対応状況もプリンターによって異なるので、もしかしたら不定形サイズに対応できるプリンターもあるかもしれません。
あとですね。これは仮想環境だからかもしれませんが、20部印刷と指示を出しても1部だけしか印刷してくれないとか、そういうこともあります。
そうしたトラブルを避けるために、印刷物を出力する時にはWindowsパソコンが必要になっています。Macでやれる範囲ならいいんですけど、ラベルマイティとか便利だし。FileMakerも、Windows環境での印刷に合わせてレポートのレイアウトを調整してあるので・・・
いつかはMacに統一したいのですが・・・紙に印刷するという仕事がなくなればすぐにでも統一できるんですけれどもね。
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