書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

14インチの画面にタッチパット、めっちゃ捗る

車の6ヶ月点検をお願いしまして、ついでに別件の点検もお願いしまして、終わるまでの間の1時間ほどを店内で待たせてもらいました。

代車も確保してくれてあったので、もう少し時間がかかるようなら一度帰宅したのですが、1時間というと往復で半分以上が失われる距離。動かないのが一番お得でした。

それに備えて準備も万端。

愛用のMacBookを持ち込んで、お仕事です。今日も今日とてFileMaker過去帳周りの機能追加。扱うデータがセンシティブなのでそれらのデータが周りから見えないことを確認し(ちょうどお客さんもいなかったのでちょっと安心)、極力情報が表示される画面も出ないように気を遣いながら。

やりたかったのは、これがあればお墓の場所がすぐ分かるという機能。

現在は、お墓の写真を全部撮影して、その画像に直接お檀家さんの名前を書き込んでおいて、その中から毎回目視で探し出す、ということをしています。

お檀家さんからしたら、自分のお墓の場所はお寺では把握しているものと考えているかもしれませんが、さすがに覚え切れるものではなく、頻繁にお墓参りに来てくれる方の場合は、「あっちの方へ行ってるからあの辺にあるんだろうなぁ」と把握している程度。なぜかはっきりと覚えているところもありますが、実は大半はぼんやりなのです。お墓参りの時には先にお施主さんがお墓の前で待っててくれますしね。

でも、お盆のお塔婆を代わりに納める時とかに、お墓の場所が分からないと困るのです。師匠は多分、あの作業でだいぶお墓の場所を覚えたんじゃないかなぁ。ですので、お施餓鬼に来れなかった回数が多いほど和尚に覚えられている確率が上がるという・・・

そんな状況を打破すべく、お檀家さんの名簿データと関連づける計画はすでに10年以上も前から存在していましたが、当初の計画では墓地の図面に番号を振って、それを登録し、データベース上でその数字をクリックすれば図面上に場所が示されるという、安直ながらも実現しようとすると結構高度な技術が必要というものでした。

難易度の高さもあって(そもそも図面を引くのが大変)なかなか取りかかれず、お墓の写真だけは撮影してそれを元に場所を見つけるということを2年ほど繰り返した結果、図面がなくても写真を見れば大体場所が分かるじゃん、という結論に辿り着きました。

つまり、お墓の写真を直接データベースに登録するだけで良いんです。

ただ、本当にそのまま実装すると、本体のデータベースの容量が写真データ分だけ無闇に大きくなってしまいます。データファイルというのは大きければ大きいほど壊れる可能性が高まります。ですので、お墓の写真は別のデータベースファイル分けて管理をして・・・というような実装にしました。

こういう仕組みはFileMakerが得意な分野で、簡単に出来上がってしまいます。そこまで分かっていたのでお店での待ち時間にちょうど良いだろうなと考えたんですよ。

そして実際にお店で取り掛かってみたら、14インチの画面サイズは普段の27インチと比べてとても狭く、さらに店内の雰囲気に気を遣ってカチカチと音のするマウスは取り出さずにタッチパッドだけで行っていると作業性がとても悪く、作業の効率も能率も褒められたものではなかったのです。

それなのにそれなのに。

やたら捗る。

画面が大きすぎないせいで余分な情報に気を取られないし、電話も鳴らないし、来客もないし、他に何も暇つぶしアイテムを持っていないので気も散らないし。

そして、1時間ほどしか時間がないというタイムリミット感覚が、どんどん作業を進めていくモチベーションにもなりました。

14インチの画面も、普段よりは狭く、複数のウィンドウを並べて表示できない不便さがあるものの、最近主流の13インチと思えばまだだいぶスペースにゆとりがあります。

いろんな要素が絡み合って、見事に仕事のしやすい環境が出来上がっていました。カフェで仕事したい人が出てくるわけだよなぁ。(私もしたい)

ただ、カフェでは今回の仕事はできない。さすがに画面を隠しきれないし、かといってダミーデータベースを用意すると、本番環境のデータとマージするのに気を遣うし。ほんとにちょうど良い環境で仕事をすることができました。

作業中、一切近づいてこないでいてくれた店員さん達にも感謝。それから、ドリンクバー最高。

ダミーデータ問題は、データを別ファイルにしちゃえば解決できるのですが、今からそれをするには改修箇所が色々ありそうなので放置。請負仕事でやるならちゃんとやりますが、自分用なのでこういうところは楽をしないと。これからも頻繁にお外で作業するなら考えますけども、滅多にないからなぁ。

みんな大好きホテルで缶詰だったら周りに見えちゃう危険もないですしね。

さて、問題はここからです。お墓の写真を一枚一枚登録していかなくてはなりません。始めればいつか終わるものの、肩こりがやばそうです。

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