書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

久しぶりに読書の話でもしようか

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良くTwitterを眺めて時間を溶かしている住職です。報道前・報道されない情報とかも得られるので溶けていった時間にも価値があったと思いたい。

そんなTwitterで見かけた情報から。

電子書籍全盛の時代ですが、読解力の面から見ると、紙で読んだ方が良い、という研究結果が出たそうです。

私は本を読むのが好きな子でした。小学校の図書室の本の中からたくさんの本を読みました。アルセーヌ・ルパンシリーズは特に印象に残っています。学校帰りに我慢できずに読みながら帰ったら、通りがかったパトカーに

「そこの少年、前を向いて歩きなさい」

と、注意を受けたのです。マイクで。

暗い夜道を歩いて帰っているのに、パトカーの接近にも気がつかないほどに集中していられた過去の自分に驚かされます。いまはそんな集中力を発揮できません。

大人になってからは、叔父が定期的に運んでくる浅見光彦シリーズをよく読んでいました。推理小説ですから、読み出したら止まらないわけです。一方で、ビジネス書の類はほとんど読んだことがありませんでした。「日本語の作文技術」と「超・整理法」ぐらいでしょうか。つまみ食いはしましたけれど。

ビジネス書って、目的があって読み始めるわけですが、途中で飽きが来ます。自分に必要な知識が得られたと感じたら、目次を再度点検して、他に知りたいものがなければもう読まない、そんな感じ。上記2冊はそれでも最後まで読んだ貴重な本です。

そんな私も、最近は電子書籍ばかりです。収納場所が要らず、持ち運びにも苦労しない。突然現れた暇な時間にスマホ内のライブラリを眺めて、未読の本を見つけて読み耽る。そういうスタイルが実践できるのは電子書籍ならではです。

買ってすぐに読めるというのもポイントが高い。本屋さんへ行かず、ネットで注文することがほとんどになってしまったのですが、そうすると、届くまでに1日か2日かかります。その間に興味が薄らぐことも多々あるのです。その点、電子書籍ならば、すぐに読める。自分の関心が一番高まったタイミングで読み始められるんですから、それでも読み終わらなかったら、もうそれまでのことと諦めがつきます。

というところで、じゃあ読解力の点ではどうだろうと、自分なりに考えてみました。研究結果としては紙の方が良いというのが報告されましたが、この研究は大学生を対象にデータが集められました。若いのです。とにかく若いのです。若さというのはそれだけで力強く、尊いのです。

方や私は今年47歳のアラフィフ。気持ちは若い頃といささかも変わりがありませんが、体力の低下、集中力の低下などなど、「続けられないなー」と思うことがどんどん増えています。

そんな私にとっての読書体験としては、スマホiPadで読む方が、より良いものだと思えます。紙の本は好きです。大好きです。匂いからして良い。読んでいても、いま全体のどこにいるのかが一目で分かるから、ペース配分も容易です。電子書籍でも画面をワンタップすれば進捗バーが出てすぐに把握できますが、読みながらも指先で感じる本の厚さから得られるものとはやはり質が違います。

それでも、電子書籍の方が、良い。

まず、拡大できる。なんなら普段使いの27インチのモニターに表示して読むことだってできます。老眼のはじまった目には大変に優しい。

そして、本を開いた状態をキープする必要がない。それだけでもストレスが少ない。

つまりね。紙の本を読むことによって得られる体験が、どんどん低下していって、相対的に電子書籍での体験が上回ってきているのです。これは集中力にも言えること。本を開くことに意識の数パーセントを使うのならば、勝手に閉じられることのない電子書籍の方が数パーセント余分に集中できるのです。

先の記事の研究では、ため息の回数に着目していました。紙の本の方がため息が多く、そのため息の効果で集中力が高まっている可能性が論じられているのですが。

大丈夫。

この歳になれば、ほっといてもため息が出る。

・・・まあ、そのため息とはちょっと違うのでしょうけれど。

紙の本を読んでいる時の方が、目への刺激が少ないようには思います。それもきっと、影響があるのではないかな。ですから、年齢に関わらず、紙の本を読んだ方が読解力が高まるという可能性には、私も賛同します。ただやはり、今の私には、電子書籍であるが故のメリットの方が優りそうです。

皆さんにとってはどちらが良いように感じますか?その時々で、自分に合った読書をして、楽しい時間を過ごしたいものですね。

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