書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

やってみたい生活

ADDresという定額で日本全国住み放題という、それだけ聞いたらよく分からないサービスがあります。

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日本全国にホテルのような施設があって、毎月定額料金を払っていれば、どこへでも泊まれる、というサービス。ホテルと同じように予約をして行くわけで、中にはドミトリーのみの施設もあるようですが、コロナ禍でもなければそういうところも面白いでしょう。慣れれば。

月4万4千円。税込。定住しないという選択をすれば、毎月の家賃よりも安くなるケースが多いでしょう。光熱費も含まれますし、WiFiなども完備。いわゆる在宅ワークをするのに不便のない設備が整っている、そうです。

一年間だけでも、そうした場所を渡り歩く生活をしてみたい。その外暮らしに必要なのは、44万円。同じ部屋には7日間しか滞在できず、14日間分までしか予約ができません。場合によっては近くに空き部屋がなくて距離のある移動が必要になったりするかもしれません。そういう難しさはあるものの、しかし、人生の大半を同じ建物で暮らしている私からすると、新しい経験がたくさんできそうです。

定住しないっていうのがお坊さんっぽいじゃないですか。

ぽいってというと違うな。正真正銘のお坊さんだから。

お坊さん向き?

別案で、軽バンに乗って移動を繰り返す、っていうのもあります。私は建物があった方が落ち着けるので、今実行するならADDres良いなぁ、と思っているところ。

住職をしている以上は無理なんですけれどね。住職という立場が一番世間に囚われている状態のようにも思えてきます。そういうものから距離を置くのが修行の最初のステップですから、そこへあえて身を置くのは、修行を重ね、師匠から認められ、住職の位についた者だけに任せられること、だと捉えています。

とはいえあんまり長期間勤めるのはお勧めできないんじゃないかなぁ、なんて。遥かな昔と違い、檀家制度とか在家葬儀とか、色々事情は違ってきています。住職の役割も全然違うものになってしまいましたね。修行道場の長として指導する立場から、檀信徒に仏教を伝えることが至上命題という立場へと。そして昔なら住職が不在にしても、さして影響はなかったはずなのですよね。

自分ができない生活ではあるものの、囚われから離れる訓練として、定住しない生活というのはお勧めしたいです。実際に自分がやってみてから勧めたい思いは強いですが、実現可能性が低すぎるのでそれを待ってはいられません。

独身時代こそ、チャンスです。コロナ禍でリモートワークになっている今こそ、チャンスです。トライしてみませんか?

ちなみに、当然のことながら実際にそういう生活を送っている人がいます。

エジケンさん。Podcastに出演して語っていたりしますので、参考にしてはいかがでしょうか。

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