書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

片道1時間、会議30分。そして風鈴。

とある組織の会合が、可睡斎様を会場にお借りして開かれました。私も一応出席しなくちゃならない立場なので行ってきたのですが、片道1時間。会議の時間は30分。

仕方のないことですが、でもまあ、ここでしか見れないお顔もあり、時間をかけてでも体を運ぶことに意義は感じております。ただ、うーん、というだけで。

それよりも、風鈴だらけでした。インスタにもアップしたのでちょっと見てください。

映像は涼しげですが、もちろん涼しくなんかありません!でもフォトジェニックな光景なので、写真撮りたい方にはお薦め。私もfp持っていけば良かったなぁ。

そして境内の西側、池のある方は木陰になっているので、その辺りをぶらぶらするのは涼しかったです。会合の時に使わせてもらう駐車場はそちらの方にあるので、必然的にぶらぶらすることになります。炎天下をしばらく歩くことになると覚悟していたので、この涼しさは想定外でした。

会議にお借りしたお部屋は、空調が入っているのですがマスクをしているにはなかなか暑くて、換気をしながら冷房をしている学校の教室というのはこれぐらいは暑いのだろうかと、勉強に励む子どもたちに思いを馳せました。私が10代の頃はこんなにも暑くなかったはずで、今だったら頑張れたかどうか・・・当時は暑いのが平気だったので、がんばれた可能性もありますけれど。

車で往復する間、いつものようにPodcastを聞いていたのですが、ITニュース系のPodcastなのに不意に子育て論の話題になりました。雑誌メディア勤務、ブラック企業体質で子育てにはほとんど関われていないけれど、子どもたちとの関係は良好で、進学に関するアドバイスもすんなりと受け入れられるという状況。そして二人のお子さんは共に海外留学を選択、と。

どうしたらそんな子が育つのか、という話に自然となっていったのですが、そのご本人ではなく、ことの経緯を聞いた周囲の方から、楽しそうに仕事をしていたのが良かったのではないか、と。結構のめり込みやすいのか、マリンアクアリウムの雑誌を担当していた時には自宅にも水槽を置いてかかりっきりになっていたとか。そういう姿を見て、自分もそういう大人になりたいと考えたのでは、と。それならば、当の本人のアドバイスも聞きたくなるかもしれません。

なるほど。

仕事を楽しむ。

お坊さんの場合はどうなのでしょうか。仕事の部分と、僧侶の部分と、少なくとも二つあります。仕事の部分は楽しめるかもしれませんが、基本は事務なので地味。僧侶の部分は、これは難しい。本来、悩みを抱えて出家をするんです。悩みがなければ出家なんかしないんです。出家して、悩みを解決するべく修行に励むのですから、それは果たして楽しい姿に見えるでしょうか。苦しんでいる姿にしか見えないような。

とはいえ今は住職なので悩みを抱えて修行をしているという段階でもないのですが、だからと言って住職を務める姿が楽しげかというと、これまた、うーん。

どうしたらお釈迦様の教えを分かりやすく伝えられるだろうかと試行錯誤している姿を見てもらえばもしかしたら何かしらを感じてもらえるかもしれません。Youtube法話でもやってれば、撮影風景とかは刺激的かもしれません。法話ですからね、想像以上に地味な撮影風景がショックを与えることでしょう。

草刈りをするために備品を買い漁る姿は楽しげかもしれません。しかしその先には、過酷な労働が待っています。そこには気づかれない方がいいかも・・・

会合に出ている時間よりも、Podcastを聞きながらそんなことを考えている時間の方が長い一日でした。これこれで充実してました。こういう会合がなければ、こうした時間も得られませんからね。

楽しんでいる姿、見せられるようになりたいですね。

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