本日午前中をもちまして、暮れのおとき(お経回り)、全軒終了しました。お盆に続いてほとんど会話もできないという異常事態の中でのおときでしたが、多くのお檀家さんに快く迎え入れていただき、各家の御本尊様と御先祖様に歳末の御供養を申し上げることができました。ありがとうございました。
コロナをはじめ様々な事情にてお寺での読経を申し込まれた方の分も、師匠とかわるがわる位牌堂にてお勤めして、こちらも先週のうちにお申し込みの全件を終えています。
どこで読むよりも位牌堂で読むのが一番寒い、というか冷たかったです。体がどんどん冷えていくんですよ。さすが、正太寺で最も気温の低い部屋です。一人だとストーブももったいなくて付けないものですからね。もっと寒い地域ならそんなこと言ってられないのでしょうが、ギリギリ我慢できてしまうレベルだと、帰って辛かったりもします。
最も、曹洞宗はそういうの好きですから、良いのです。
気が抜けたのか次の仕事への集中ができず、ぼやぼやしていたら訃報が届きました。うーむ。また私の大切なお檀家さんがいってしまわれた。たくさんおしゃべりをしていただいた思い出を抱えながら、これから葬儀の支度に取り掛かります。儀式の最中は思い出に浸れませんから、今のうちです。喪家の方々は葬儀を終えるまで浸れないでしょうけれど…
私にとっては、支度の最中に思い出に浸っているのが、一つの儀式のようになってきました。そうしておくことで、肝心の葬儀の場で、導師の役割を完遂できるような気がしています。
それにしても。また入出の中が寂しくなるなあ…
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