書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

お稲荷様のおまつり、なんとか終える

例年ならば炊き出しをして昼食を振る舞って賑やかに開かれるお祭りですが、今年は役員さんに参列してもらって御祈祷をやるだけの、簡素なものとなりました。

御祈祷後、役員さんにお檀家さんのところへ配布をしてもらう算段になっていたのですが、お寺で解散後すぐに配ってくれたようで、お寺のお役目に積極的に取り組んでくださる姿がとてもうれしかったです。本当に良い人たちに支えられているなぁと。

役員さんは4年に一度交代します。総代さんを除けば全入れ替えです。大体その地域での年齢順で引き受けてくださっているようで、我々和尚が人選に介入する必要がありません。入出の外になると軒数に対してエリアが広くて、お檀家さん同士が顔を合わせることもないため、和尚が年齢やお仕事の状況を考慮して頼みに行くのですが、入出の中は、それが村の中での役割と認識してもらっていて、誰も嫌がらずに引き受けてくださいます。

そうして役員になった方々が例外なくお寺のために尽くしてくれます。住職にとってこんなにありがたいことはありません。

ただ一点、これは自分自身に対しての懸念なのですが、みんながそうして好意的に接してくれているから、つい甘えが出ているような気がしています。今日も御祈祷前の挨拶に、感謝の言葉が入っていなかったのです。気持ちはあっても言葉に乗せないと伝わりません。御祈祷が終わってから言葉を足したのですが、取って付けたような感じになっていやしなかったかと、不安があります。自分の発言を常に録音して後から聞き返して点検したいぐらい。

いかなる時も感謝の言葉を忘れずに伝えられる、そこに至るまでに必要な感謝の気持ちが足りてないのかもしれないと、そんな不安もあります。自分ではとても感謝していても、役員さんたちの心意気に対して全然足りていないのではないかと。

一度心が離れたら、もう一度くっつくのは大変難しいことです。決して離れることがないように、何も出来ない私でも、感謝の気持ちを伝えるぐらいはしっかりとやらなくてはなりません。私の大切な正太寺が、これからも私の大好きな檀家さんたちによって守っていってもらえるように。

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