書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

寝ても覚めてもショコラのこと

我が家の愛猫ショコラさん。元気があるような、ないような。1日の大半を同じ場所で寝ています。腫瘍が化膿して穴開いて、ひどいことになっています。人間だったらとっくに死んでるんじゃないか。そんな状態なのですが、抗菌薬と思われる錠剤と、二日に一度の痛み止め。そして必要量の8分の1ぐらいしか食べない食事で何日も生きているのです。ひたすら眠り、使える体力のほとんどをひたすら症状の改善に回している状態でしょう。

猫は死期を悟ると姿を隠すと言いますが、あれも、回復させるために極力安全な場所に身を隠し、そのまま死んでしまうからだという説もあります。理にかなってますね。だから、ショコラにとって安全な場所に身を隠している状態だと思うのです、今の状況は。

安楽死について少し調べたら、目の輝きを見れば、生きようとする力があるかどうか飼い主ならわかる、と書かれているところがありました。

分かんないです。

傷口をリント布で保護し、サージカルテープで軽くとめ、さらに顔全体をネットで覆ってリント布を固定しています。左目はすでに失われ、右目も弱々しく。それをさらにネットで覆っているのです。

ただただ、辛そうにしか思えません。

でも本当に辛いのだろうか。あの容体で痛くないわけないけれど、痛そうなそぶりは見せません。か弱いものの鳴いてアピールもしてきます。

慮って安楽死を選んだとして、本当にそれは100%ショコラのためなのだろうか。正直、毎日2回のリント布の取り替えと投薬に疲労も溜まってきています。手を洗っても膿の匂いが取れなくて、何度も何度も洗ってそれでも取れなくて。ショコラが死んでしまったらものすごく悲しいけれど、この作業は無くなって楽にはなれるんだな、と考えてしまいます。

リント布を外すたびに治ってきていれば良いけれど、だんだんとひどくなるんです。

在宅介護って、こういう状態になるんだろうな、なんて想像しながら。

こうしたことに思ったほどには耐性がないことが自覚できました。逃げ出したい。でも、命は一度失われれば取り戻せません。どんなに後悔しても。

このまま、ただ死を待つだけであることは間違いありません。こんな状態でひと月も生きられるとは思えませんから、3週間、いや、2週間、もしかしたらお盆中かも。お盆中ならすぐだけれど、2週間3週間このままの状態で、ショコラは辛くないだろうか。いや、辛いと思っているのは自分のことではないのか。

そしてまた、思考のループに入るのです。

今まで2匹のワンコ、3匹のニャンコを送ってきました。でも、安楽死を考えなくてはならない状況は初めてです。飼う以上、最後まで命に付き合う覚悟はしているつもりでした。子どもたちにも、そうした心構えを伝えてきました。でも、この期に及び、まだまだ中途半端な覚悟だったんだなと思い知らされています。

ショコラさん。君はどう思ってるんだい?まだ私たちと一緒にいたいと思ってくれているかい?

そう思うのも、飼い主のエゴなのでしょうか。

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