書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

息子の着物を仕立ててもらう

来春に修行予定の晋山結制式に於いて、息子が弁事のお役をいただくことになりました。本来であれば修行僧トップの地位を勤める首座和尚のサポート役なのですが、儀礼化が進んだ昨今では、小学生ぐらいのお子さんが勤めることが多いです。修行中の弁事というのはやることは多岐に渡るのですが、晋山結制式においては首座法戦式で出番があるくらい。自分の出番と文言を暗記して、本番に臨むことになります。

そのときに着るのは当然法衣ですが、子どもが勤めるにあたっては改良衣を着ることがほとんどだと思います。すぐに背が伸びて、着れなくなってしまいますから、高価な法衣を用意することは希です。見たことないです。

その改良衣も、安くはありません。下に着る着物と合わせれば10万円ぐらいにはなるのでは無いでしょうか。今回は晋山結制式を修行するお寺さんのご厚意で、費用は先方持ちで仕立ててもらえることになりました。今の正太寺の財政状況ではかなりの負担でしたので、とても嬉しいです。ゲンキンでスイマセン。

夕方に衣屋さんが着てくれましたので、下校してきた息子を捕まえて、寸法を測ってもらいました。言わなくてもちゃんとあいさつの出来た息子にビックリしました。いつのまに成長したんだ。普通は恥ずかしくて出来なくなる年頃なのに。

まだ本人はどんな着物を着るのか想像が付いていないと思いますが、私はイメージできています。当日のわたしの配役は、息子の側に付いていることは出来ないものが予定されていますが、息子の出番はしっかりビデオに収めたいといまから狙っています。