書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

息子の弁事姿を眺める

明日は浜松市内のお寺で結制上堂の儀式が修行されます。晋山結制だと思っていたのですが、よくよく聞いたら晋山式は済んでいて、落慶式し結制上堂、そして法戦式がメインだそうです。

晋山式と結制上堂を合わせて晋山結制と一口に言うのですが、つまり今回は晋山結制と言うと間違っちゃうんですね。予定表見てるのに気づいていなかった・・・

自分の担当である受付の準備も概ね終えて、その片手間に、息子の弁事の練習姿を見ていました。

(弁事が何かについては、この日記を「弁事」で検索すると出てくる、かもしれません。)

ふむふむ。

だいたいいいかな。もう少し声が大きいといいんだけど。学校の発表会の方が大きく聞こえたけれど。

練習に参加する直前に床屋へ行って、息子の頭を丸刈りにしてもらいました。息子にとって一番嫌な瞬間であり、次に学校へ行くときに一番辛い瞬間を迎えることでしょう。それでも、やってくれると言うのですからなんとありがたいことか。

そんなわけで、今日の後半は決して怒らず、普段より優しさアップで接しました。気づいているだろうか。普段とあまりに違うからかえって気づかないかも。

あす、いよいよ本番を迎えます。

息子が弁事に挑戦するのももう3回目。4回目は、私の晋山結制になる予定です。楽しみ。でも、肝心の私の時に嫌がったらどうしよう。今より少し成長しているから、嫌に感じるようになるかもしれません。その時に無理強いをするべきか、他の子を頼むべきか。無理強いは良い結果を生まないのはよく知っていますが、檀家さんからしたら、「なぜ息子さんがやらないの?」と思えてしまうことでしょう。

お寺と檀家さんが手を組んで行う数十年に一度の一大事業です。そこに対する檀家さんの目も、当然に特別なものとなります。そういうのを考えると、つい無理強いしたくなってしまいますが・・・

実は、そんな心配でもしていないと自分の心配ばかりで頭がどうかなってしまいそうです。本当に細かいところで、今年初めの護持会総会で晋山結制修行について承認をいただいていますが、もう忘れられていやしないか、とか。一年って、いろんなことを忘れるのに十分な時間ですからね。今回は承認に伴ってご寄付をいただいているので、忘れられているはずがないと思っていいますが、でも心配なのです。

こんな具合に不要な心配を抱えているので、それを少し逸らすように息子の心配でもしてみるのです。

ともかく明日、本番です。今一度、目の前のやるべきことに集中しましょう。私の集中の無さが息子に伝わって、失敗につながってはいけません。集中、集中。

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