書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

予備日と荘厳

本日、お盆のお経の予備日。午前中数軒を師匠と手分けで周り、午後は一軒だけ。みなさん、日程調整ありがとうございました。

午前中のお経の後、本堂の荘厳を実施しました。飾りつけです。少し華やかな雰囲気になりました。

所要時間1時間半ぐらいでしょうか。スピーディーな飾りつけでした。

午後は四天王の旗作り。これについては8年前に日記に書いてましたので、そちらをご覧ください。

今年はとうとう、印刷で作りました。昨年の夏、旗を作り終えた段階で、師匠に長年の疑問をぶつけてみたんです。

「なんで旗は印刷しないの?」

私は仏教は最新の知識の塊なんだから、使える技術はどんどん活かして使いこなすのが仏教の在り方だと思っています。四天王の旗だって、手作りしていたら1時間以上かかりますが、バソコンで原稿を作って、印刷するところまでの手順を一度完成させれば、以降は数分で出来上がることになります。

そこで短縮した時間を、寺報作成に割いたり、休息にあてたり、有効活用はいくらでもできます。

そして師匠も、30年近く前から寺務にパソコンを導入し、省力化を進めてきた人です。なぜ今だにこの旗だけは手作りなんだろうと、ずっと疑問だったのです。

サイズは長尺印刷が必須の長さがありますが、正太寺にはそれに対応するプリンターがずっと以前から存在しているというのに…

師匠の回答は、以下のような感じでした。

「そういえば、パソコンで作れるよな。」

そういうことか…

そんなわけで、今年はパソコンで作りました。慣れないソフトを使ったために印刷に手間取りましたが、来年からはスッと印刷できそうです。

予想外だったのが、印刷後の処理です。A3ノビのロール紙に、四天王をお二人ずつ縦に並べて印刷しました。A3ノビの幅でお一人ずつだと、旗が大きくなりすぎるからです。

これを半分にカッターで裁断し、上の方を折り返して厚みを作り、パンチで穴を開けてタコ糸を縛り付けて、出来上がり。

なのですが、ここで15分ぐらいかかってます。もっと短時間で出来上がると思ったのですが、手作りの部分がまだまだ残ってしまいました。これなら市販品を買って大事に数年使った方が早くて安かったかもしれない…

ロール紙が数千円しましたのでねぇ。

失敗とまでは言いませんが、想定通りの成果とはいかなかった一件でした。見積もりが甘かったというわけですね。少し残念でした。

でもこれで、今できる準備は全部完了です。ライブ配信の準備がまだ完了していないのが気がかりですが、マイクの音声をうまく配信に乗せるのに追加で機材が必要になって、取り寄せている最中。これでうまくいくはずです。しかしこのライブ配信も、なんだかんだ、経費がかさんでいくなぁ。