書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

四天王旗の作り方

お施餓鬼法要の時には、四天王の名前を書いた旗を飾って、守護を願います。正太寺では本堂の外に飾りますから、見たことがある方も多いのではないでしょうか。


東方持国天
西方廣目天王
南方増長天
北方多聞天


それぞれにたくさんの部下を従え、仏教を守護する神様です。よく言う四天王の語源は、この方々なのですね。


旗の作り方は簡単です。半紙を横半分に切ります。切った物を縦に5枚、糊でつなげます。のりしろは2cmぐらいでしょうか。外に飾りますから、風でちぎれないように少し多めです。筆で四天王の名前を書きますから、筆が滑りやすいように、のりしろの段は上から下へと向かうようにします。もちろん、半紙の裏表も気をつけます。子どもの頃はよくこれで失敗しました。


5枚つなげたら、コヨリを用意します。薄い紙を糸状になるようにくるくるくると巻いて作ります。これ、私は大変へたくそです。糸状になった片方の端は、巻かずにそのままにしておきます。そこをのり付けに使います。


5枚つなげた半紙の一番上の紙の最上部を、縦に半分にして少しだけ折り目を付けます。半分の所に目印を付けるわけです。一番上の紙のサイドの半分ぐらいの所と、目印の折り目を付けた部分、そして角の部分を三角形の頂点となるようにして、三角に折ります。両サイドでこれをします。しっかりと折り目を付けたら一旦開き、角から伸びる二辺に糊を付け、さらに目印の折り目の少し下に糊を付けてコヨリを貼り付けます。コヨリが目印の折り目から上に伸びるようにして、もう一度三角を折り、糊でしっかりとくっつけます。


これで旗が出来上がりました。あとは師匠が四天王の名前を書けば、完成です。私がものぐさなので、旗は4本しか作りません。書き間違えた時点で、作り直しとなります。年に一度しか書きませんから、師匠も緊張するのではないですかねぇ。私だったら、ちょっと余分に作っておけと言いたくなるところです。


旗を作るだけなら、30分ぐらいでしょうか。あっという間です。子どもたちにいたずらされないように死守するのが大変なだけです。


忙しいながらも、ちょっとずつ山門大施餓鬼の準備が進んでいます。一番心配なのは、床屋へ行く時間がないこと。こういうとき、自分で剃っていると楽なんですけどね。風邪ひいちゃうんで仕方ありません。なんとか時間を確保せねばなぁ。