書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

宗務所日記

今日は代わり勤務で出勤です。一日忙しいこともなく、無難に仕事を終えました。


以上。


では寂しいので。
一緒に勤務した書記さんから、豊川市で僧侶が散弾銃を所持してタクシーに乗車し、運転手の通報で逮捕されるという事件がつい最近あったと聞きました。俄には信じがたかったのですが、インターネットで調べてみるとすぐにニュース記事を見つけることが出来ました。


http://www.sanspo.com/shakai/news/090325/sha0903250501001-n1.htm
SANSPO.COMの記事です。


いったい今までどういう考えで僧侶として生きてきたのか、宗派は違えど同じ僧侶として大変残念であり、また、だれかが傷つく前に逮捕されたことに安堵しました。いきさつの正確なところは当事者にしか分からないでしょうが、それがどうであれ、僧侶として生きる者が人を殺そうと考え、実際に散弾銃を手にするなど、許されるはずがありません。


それでも仏様は懺悔(さんげ)をすれば許してくださることでしょうが、しっかりとこの国の法に則って処罰を受け、皆が納得をするように罪を償ってから、再び僧侶として生まれ変わってもらいたいものです。仏門は重い罪を犯した者に対しても広く開かれています。しかし、その門をくぐる者の覚悟は、常に試されているのです。


他にも、今月に入ってから、ある宗派の本山に於いて、二人の修行僧が飲酒をした上で口論となり、誤って相手を死なせる事件もありました。何とも嘆かわしい。加害者側の修行歴は20年に及ぶと言います。被害者側もそれに次ぐ立場だったとか。その二人が飲酒の上で口論などとは。曹洞宗の修行道場に於いても昨今はお祝いの席でお酒が振る舞われることはありますが、個人的に飲酒するなどと言うのは御法度なはずです。道場をおりてからも、飲酒は世俗との接触のためのものであり、口論になり相手に害を与えるなど、僧侶としてあってはならないことです。(現実には見るに堪えない飲み方をしている方もお見受けしますが・・・それでも口論やケンカになることはあり得ません)


恥ずかしいです。
一般の方からみれば、どんな僧侶も大きなひとくくりで、同じ僧侶。誰かがこうして事件を起こせば、他の僧侶も同じことをしているんだと認識されるのが当然なのです。


私もそのことをより強く意識して、常に襟を正して、世俗社会での修行生活を続けていこうと思います。