書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

初どき最終日

今日で6日間にわたってお勤めしてきました初どきもいよいよ終了です。毎晩御詠歌奉詠のためにお出かけくださった梅花講の皆さん、責任役員として毎晩お越しいただいた総代さん、また、お勤めをお助けいただいたお寺様方、ほんとうにありがとうござました。


そして、お参りにお越しいただいたお檀家の皆さん、どうもご苦労様でした。お参りに来ていただいて、ありがたい気持ちでいっぱいです。


そんな最終日なのですが、今日はお葬式がありました。今の総代さんの直前の総代をお勤めいただいた方が、亡くなられたのです。今の総代さん方には失礼かもしれませんが、私にとって総代さんというとその方が浮かぶくらい、たくさんお世話になった方でした。


ずっと病気を抱えていらしたのですが、それにも関わらず無理にお願いして、多年にわたり総代の重職をお勤めいただきました。会葬者の中に以前お世話人をされた方がいらして、話を聞くと、世話人をしたときにお世話になったから会葬に来たということでした。


現役の総代さんのお葬式ならともかく、総代の役を辞してのちのことに、そうした理由で会葬に来る方がいらっしゃるというのは、ほんとうにすばらしい方だったのだと、改めて思います。


先月くれどきに伺ったときには、車いすに乗り気力も衰えがちのようでしたが、一月後にこんなことになるとはとても思えないほどお元気でした。また信じられない気持ちです。人はいつか死ぬとは言え、病気さえなければもっともっと活躍できた方だと思います。残念でなりません。しかしそれでも、これは受け入れなければならない現実であると、言い聞かせています。


初めて跡取りとしてお話ししたときには、私はあまりにもひよっこでした。今、あなたの目に映る私は、副住職として、少しは頼れる存在に成長したでしょうか。
ご冥福をお祈りいたします。