書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

お盆が過ぎると、急に秋になります

正太寺の大施餓鬼が終わり、漁業会での河施餓鬼も終わり、あとは夜のお精霊様をご供養するお経だけになってほっと一息つきながら、参道の階段上から浜名湖を眺めると、吹き付ける風はもうすっかり秋になっています。昼間はカンカンと太陽が照り付けて真夏の様相なのに、毎年のことですが、不思議なほど急に秋になるんです。

もちろん前日の夕方だってそういう気候になっていて、でも忙しいから気づいていないだけかもしれません。そうであっても私にとっての感覚は、そのとき初めて秋を実感するんです。子どもの頃なら、これでもう夏休みが終わってしまうと寂しく思ったものです。


もうすぐ30歳になる今年はさすがに子どもの頃ほどの哀愁は感じませんが、でもやっぱり寂しいんですよ。なんででしょうねぇ。
こんなにも暑い夏、体調に不安を覚えながら過ごした夏、蒸し暑くて汗でびっしょりになりながらお経にまわらなければならなかった夏。
そんな夏でも、終わってしまうと思うと寂しいんですよね。


夏休み、お盆に忙しくなるあまり、夏休みらしい遊びをした経験がないからからもしれません。今年も何にもしなかった、その思いを大人になっても無意識に感じているのかもしれません。


いい意味でも悪い意味でも、正太寺で過ごすお盆というものが体の中にまで染み込んでしまっているんだなぁ
これは良いことなんでしょうか。どうなのかなぁ