書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

今月二日目の日記休みでした

10月に新居のお寺で晋山結成が行われます。昨日は夜からその準備のために、首座さんとマンツーマンで練習しました。


首座というと本来は修行僧の中の第一人者がつとめるのですが、近年は通過儀礼の性質が強くなり(また晋山結成には法戦式という儀式があり、それのメインが首座なのでどうしても欠かせない存在であるということもあり)、修行に行く前につとめることが多くなりました。私もその一人です。修行前なので、当然基本的な進退作法も分かりません。まずはそこからみっちりと覚えてもらおうと、乗り込んでいったわけです。


そしたら首座さんのお師匠さんと話にのめりこむこと30分。法戦式の一番の見せ場である問答についてのことだったので妥協も出来ませんし、意味あるものだったとは思いますが、自分の宿題をふやしてしまうことにもなりました。あうー


その後、首座さんと練習に入りました。合掌の仕方、礼拝の仕方、お拝の仕方。これだけをとりあえず覚えてもらうのにも結構時間かかりますね。
基本的な進退を覚えてもらいながら、合間に法要の基本的な形を話したり、首座とはどういうものなのかを話したりしました。ちょっと頭に残ってくれるといいのですが。


たった2時間の練習で、全部を覚えてもらうのは大変だとは思いますが、これもまた修行前に首座をつとめる者の宿命ですから。


来週には法要に直接携わるメンバーが集合して、法要の進行に沿って練習が行われます。10月の本番までの間にどれだけ練習時間が取れるか分かりませんが、そのどれもが貴重な時間になるのは間違いありません。
私の役名は「書記」。首座さんの教育係です。首座がしっかり出来なかったら、書記の責任ですからね、気合を入れてがんばります。