書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

暑いのが、お盆です

本格的にお盆が始まりました。まずは鷲津地区をまわって、無事に終了です。鷲津新所原地区は、お経に伺う時間を何時何分頃と割合細かく連絡して、なるべく時間通りに回れるようにします。入出の場合は留守でも鍵をかけなくても安全な場合が多いので、午前午後だけの連絡で、適当に居てもらうようにしています。


鷲津地区は、昨年までは一件20分刻みで予定していました。師匠がまわるにはそれでギリギリ回れるんだそうですが、私にはちょっと短い。だいたい25分程度かかるみたいです。
お経読んで、お茶を頂きながら少しお話をして、その後車で移動。これらを全部含めて20分は、なかなか難しいですよ師匠。お経だけで10数分かかるんですから。なので今年は25〜30分刻みになるように予定を組みました。そしたらドンピシャでしたよ。


最後のお宅だけ、少し離れたところにあるため、移動時間を読み誤ってものすごく早く着いてしまいましたが、それ以外はだいたい予定通りに進みました。例年、途中から30分遅れとかなっていて、それがまたストレスになっていたので、今年は気分良く回ることが出来ました。


明日は新所原地区です。こちらもゆとりの予定を組んであります。明日はほぼ午前中だけなので、入出突入を前に少し休憩できます。入出に入ってからが本番という気もしますし、まだまだこれからです。入出の中は車の移動時間がないので(次のお宅まで歩いて数十秒とかなのです)その分のどを休められずに次のお経をあげることになるんです。ほんの数分の違いなのですが、これがけっこう効いてくるんですよ。



それでも、どこのお宅でも、ありがたく迎えてくださいます。そのお気持ちがとても嬉しくて、その感謝も込めながらご供養に励むことが出来ます。
子どもの頃から夏が好きでした。今は体調のこともあってはっきり好きとは言えませんが、子どもの頃好きだった理由は、もしかしたらこうしてお経を読んで歩いて、それにたいしてありがとうと言ってもらえる、そういう体験が夏全体を好きだと感じさせていたのかもしれないと、ふと思いました。


私の人格の設計は、お盆にお経を読んで歩くことで形成されてきたのかもしれません。ということは、今の私があるのは、ご先祖様や両親はもちろんですが、お檀家さんがあってこそなのかもと、思います。
感謝しなくちゃ。


明日は一層感謝をしながら、お経を読みたいと思います。