書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

頭の切り替えが追いつかないのですけど、無理やり切り替えるのです

本日葬儀。もうおしゃべりできないと思うととても寂しくて。でも、しっかりと生き抜いた方。こちらもしっかりと気を張って。

葬儀の後、今週末に、息子が晋山結制式で弁事を勤めるお寺さんの準備に参加してきました。弁事の父という役割=実質何もしなくて良い、だけなら楽だったのですが、そんなことは許されるはずもなく、受付のお役をいただきました。

教区が違うため受付に際して気を使うことは多いのですが、幸い、今までにいろんなご縁をいただいた方ばかりのため、やりやすい部分もあります。宗務所に長年勤務したおかげも大ですね。

そちらへの備えもしつつ、自分の晋山結制の準備も進めています。今日はさすがに時間が足りなくて何もできてませんが、毎日ちょっとずつ進めてます。

そろそろ関係のお寺さんにご挨拶に回らなくてはなりません。30数ヶ寺。そのうち6軒ほどはかなり緊張して訪問することになります。どなたも私のことをよく知ってくださっている方々ですが、それでもやっぱり、緊張しますね。まだ日程を抑えさせてもらう電話も全部はできていません。そろそろ良いタイミングなのですが。

訪問の際に持参する品物も衣屋さんから届きました。これに、拝表と言って、訪問の目的や自分の名前を書いた短冊状の和紙を添えて、持参します。全部書くと時間がかかり過ぎるので、予定を組んで、その日に訪問する分だけ書こうかな、なんて考えていますが、そんなことをチラチラ考えているより、さっさと書いちゃったほうが早いのは明白。分かってるんです。分かってるんですよ。

こうやってちょっとずつ先延ばしにするのが私の悪いところ。正太寺で晋山結制を修行するにあたって、ここだけは直したいなと考えています。この準備期間をその修行の場として、取り組んでいこうと思います。

とにかくやるぞー

苦手な電話もかけまくるぞー

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電子帳簿保存法のセミナーに参加した

正太寺でも利用しているクラウド会計のfreee社が主催する電子帳簿保存法についてのセミナーにzoomで参加しました。定員300名という話だったはずが、900名ほど申し込みがあり、開始時点で700名以上が接続していたそうで、関心の高さに頷きつつも、定員とはなんぞやと思いながら始まりました。

思った通り、ここ1週間ほどで得た知識に加えて、じゃあfreeeの場合はどうなのかという視点が加わっていて、十分に満足がいくものでした。よしよし。

現時点までに発表されているfreeeの対応状況から想定していたもので正解でしたから、自分の理解度に自信が持てました。ただ、それであっても個別事例ではどうしていいか分からない場面も出てきそうです。悩ましい。

最も悩ましいのは、電子的な領収証等は電子的なまま保存しなくてはならなくなる点。これ、電子帳簿を利用しているか否かは関係ないんですよ。売上高が少ない場合の特例も無いようなので、とにかく電子的に保存しなくちゃならない。Amazonでも領収証は「印刷してご利用ください」というような文言がありましたが、今後は無くなるのでしょう。

電子的に保存するのにあたって、いくつか要件があります。ダウンロードしてフォルダに突っ込むだけじゃダメなのです。幸いfreeeはそうした保存にも対応していますし、いくつかのECサイトは購入データを自動取得してくれます。Amazon楽天市場アスクルが挙げられていました。この取得したデータは訂正も削除もできないので、電子的な保存に関する要件を満たし、これだけで電子取引データとして保存できたことになるようです。

保存するべきは電子取引データと表現されていて、何がなんでも領収証と限定していないのは、こうした使い方を想定してのことなのかな。

ただ、たまに楽天市場の個人アカウントを使ってお寺の物を買うのですが、こうした場合は対応を迫られます。現在は楽天の購入データを取得するようにはしていないので、実際のところは分からないのですが、普通に考えたら全部の購入データが自動取得されます。個人的な買い物も含めて。訂正も削除もできないので、その代わりに関係ない取引明細にはひとつひとつ「無視」という欄にチェックを入れて、無視するようにしなくてはなりません。考えただけで面倒。

そうなると仕事用のアカウントが欲しくなりますが、楽天市場は法人でのアカウント作成を推奨していません。購入したお店とトラブっても知りませんよ、というスタイル。うーむ、遠い目をしたくなります。

印刷用の領収証画面から直接PDFを作成することが、電子取引データの保存の要件に合致するのならば、そのPDFをfreeeにアップロードするだけで済むのですが、果たしてどうなのか。

1月1日から施行されるので、あとひと月半ほどの間に具体的な事例についての情報がどれだけ出てくるか、注目しています。

電帳法の改正自体は喜ばしいことなのですが、この点だけがネックになっています。しかも、領収証の電子保管を始めるか否かに関わらず、この点は全員に適用されるというのがね。紙で帳簿を作成していたとしても。お寺さんだと知らない人も多いんじゃないだろうか。

思い切った緩和をした一方で、改ざんを防ぐための措置が強く取られている部分もあります。これを機に若い副住職に会計を譲る高齢の住職が現れたとしたら、それはそれで良いことかもしれませんけれどね。

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配役案を決めた

ようやく。2週間ぐらい悩んで、ようやく。気づけばおおよそ一年前、というタイミング。まだ檀家さんに向けては正式発表していない晋山結制について、どのお寺さんになんの役をお願いするかの案を作成しました。

悩ましいポイントがいくつかあったのですが、出来上がってみるとこれは早くお披露目したくてしょうがない。幾人かの反応を伺いたい。そういう案になりました。

これを、準備段階から法要についての一切を取り仕切っていただくお寺さんに見てもらい、それをもとに打合せ会の案内を発送し、全員が集まったところで確認をとり、そこでOKをもらえれば正式決定となります。

晋山結制についての大抵のことにおいて、住職一人で決めてしまえるということはほとんどありません。周りのお寺さんに相談する、護持会の役員さんに相談する、最終的には決定権のある会議を開いて決定する。大勢の人が関わる儀式ですので、手続きというのも大切なのです。こういう時だけ会社組織のような顔を見せるのです。

全体打合せ会が開くのは、おそらく半年後。だいぶ先のことです。もう少し前倒ししても良いように思いますが、コロナの感染状況にもよるでしょうか。稚児行列も実施したいのですが、応募があるかどうかも全然予測が立ちません。難しい。

感染症対策としてやれることは限られていますから、感染の広がり方次第です。第6波が声高に言われていますが、そんなものが来ないうちにこのまま終息してほしいですね。そしたら考えなきゃならないことがグッと減るのになぁ。

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いつもと違う、無事円成

先輩のお寺の晋山結制式が、無事に円成しました。大変におめでたいことです。護持会の役員さんたちもこの日までさぞご苦労があったことでしょう。重ねてお祝い申し上げます。

自分が正太寺の晋山結制に向けて準備を進めているので、今までは感じなかった苦労の部分も感じ取れるところが増えてきました。住職だけでは到底無理なのです。役員さんはじめ、お檀家さんの協力がなければ成し得ない儀式。それだけに、無事に円成したとなれば、それだけで今後の長きに渡って住職とお檀家さんが力を合わせてお寺を盛り立てていけることは約束されたようなものです。

今までに何度も晋山結制に随喜をさせてもらってきましたが、今日はいつもと全然違う感傷を得ていました。何かにつけ、自分の時はどうなるんだろうという不安が、強く押し寄せてくるのです。

「準備の期間がとても大変で、当日を迎えればあとは時間が経てば勝手に終わる。」これが経験者からよく言われる言葉です。が、しかし、近い将来に自分がやるという気持ちで見ていると、昨日と今日の二日間だけでもたっぷりと大変な部分が用意されている、ように感じてしまいます。そこから遡って今日に至るまでの過程にまで気持ちが向かってしまい・・・

しかし、正太寺においても、私が晋山結制を修行したいと言ったら、役員さんたちが応援してくれることになったんです。師匠の晋山結制の時から長い時が経ち、そもそも晋山結制とは、というところから話が始まるほどに、大変そうなのに何も分からないという極大の不安がある中、それでも一緒にやってくれると話がまとまったのです。

どれだけ不安を感じても、とにかく私も前に進むしかありません。役員さんがその気になってくれて、檀家さんが寄付に応じてくれて。そうだ。もうすでにこれ以上の無いほどの条件が揃ってるんです。何を恐れる必要があるのか。

先輩の、今日最後の法要に向かうあの後ろ姿を思い出しながら、私も頑張ります。

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人の優しさに救われた日

今日も朝から忙しく、その忙しさのままに先輩が住職をするお寺へ移動し、晋山結制式に随喜しました。いつものように受付でにこやかな笑顔を送り、頼もしい仲間たちのおかげで初日の務めを無事に終えて、先輩の予約しておいてくれたホテルへ向かおうとしたその時。

受付の場所にメガネを忘れたことに気がつきました。老眼の入ったメガネ。まだホテルで今日の受付データのバックアップなど、やらなければならないことがあります。メガネは欲しい。

そう思って一度乗り込んだ車から降りた瞬間、自分の足で何かを蹴りました。それがなんと、胸ポケットから落ちたカードケースだと気付くのに、1分ほどを要しました。

運の悪いことに、すぐそばにあった側溝へと吸い込まれたのです。事情があって、最初に止めた駐車場から車を移動したその場所に、たまたま側溝があったのです。分厚いコンクリートの蓋。二つ隣には金属製の蓋がありますが、私の力ではびくともしません。

クレジットカードだけなら、どうにもならなければカード会社に電話をしてカードを停止してしまえば事は済みます。しかし、そのカードケースには、運転免許証が入れてあったのです。

今から運転するのに。再発行する際にも自分では免許センターまで行けません。公共交通機関で行こうと思えば行けますが、交通の便が悪いので、移動だけで半日かかる・・・

もう日もとっぷりくれ、他の随喜の和尚さんたちも帰ってしまって、私が最後。しかし、近くに、人影を2名発見。後から分かったのですが、今日明日のカメラマンさんたちでした。

その時の私は随分と追い込まれていたようで、なんの躊躇もなく助けを求めました。お店で店員さんに話しかけるのも逡巡した挙句に実行できないのに。

さらには先輩も呼びに行って、東堂老師まで出てきていただいて。大騒ぎをしたあげくに、多分最初に声をかけてから30分ぐらいは経っていたでしょうか、鉄製の蓋を外すことができて、無事にカードケースを取り戻すことができました。

ただただお礼を言い続けるしかない私。先輩も一緒になってお礼を言ってくれて。本当にこの先輩は、良い人だよなと改めて認識し、最終的に蓋を外してくれたカメラマンさんたちもよほどの優しさの持ち主と感じました。本当に感謝です。

ホテルでお風呂に入ったら、指が染みました。蓋を持ち上げようと試行錯誤した際に擦り傷を作ったようです。カメラマンさんも何度も隙間に手を突っ込んでいましたから、同じように傷ができている可能性が高い。その指は、明日の写真を撮る大切な指なのに。その後も仕事に使う大切な指なのに。

朝一番でもう一度お礼を言いながら、傷がないか確認しようと思います。それが分かったところでどうにもできませんが、自分の起こした事態の及ぼした影響として、知る必要はあると思うのです。

今日一日、実はトラブルの多い日でした。でも、その度に周囲の人の力に助けられた一日でもありました。そういう意味で、とても良い日だったと思います。本当に、良い日でした。

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檀務が忙しいと書けることが無くなる

檀家さんの自宅でお経を読んだり、法事をしたり、葬儀をしたり。そうしたお檀家さんと直接に関わる勤めのことを、檀務と表現しています。多分。私はそのように理解している。

この檀務が忙しいと、お寺としての本来の勤めが忙しいイメージとなりますが、困ったことに日記が書けなくなります。檀務中のことを細かに書くわけにはいきません。その時に感じたことを一般論として展開することはありますが、基本的には書かないようにしています。

書いているように見えて、実は随分前のことだったり、色々と工夫をしているんですよ、これでも。当事者のお檀家さんが呼んだら分かるかもしれませんけれども。

というわけで、今日はとても忙しく過ごし、そのために日記に書くことがありません。今現在、腰が痛くて肩が痛くてとっても辛いというぐらいでしょうか。頭痛につながっていないのが不思議なくらい。こんなこと書いたら頭痛が始まるかな。

サロンパスを貼りたいけれど、もうすぐお風呂。お風呂に入る時に一回剥がすと、お風呂上がりにくっつきづらそうなので、入浴後まで我慢しようとか考えています。

そう。お風呂入ると肩こりが楽になるとか言うじゃないですか。でも私は実感したことは一度もないんです。バブとか入れても。バブって、入れた時に入っている人にしか効果ないですか?ブクブクしている時しか。ブクブクしている時に入っても効果を感じられたことはないんですけどね。

先日日記に書いたカフェインと一緒です。体が反応している気配が、無い。

入浴はそれ自体が体力を消耗すると言います。肩こりなどの改善効果も感じられず、ただ体力の消耗をしているだけ、というような感覚なんです。特にここ数年は。寒い時期は、体が芯から温まって幸せを感じます。これは寒がりな私にとってとても大切な瞬間ですらか、グタグダ書いたような理由を持ってしても入浴自体を悪くいうことはできません。

が。

世間が言うほどの効果を得られていない自分が、悔しくて仕方ないのです。すごく損をしている気分にもなります。みんなお風呂に入って幸せ気分を満喫しているのに、私はただ疲れて出てくるだけじゃんかよ、と。何がいけないんだ、と。和尚にあるまじきスネっぷりです。

さて、ここまで読んで私に多少なりとも同情してくださったかたがいらしたら大変申し訳ないのですが、あったかいお風呂に入れる、それ自体がとても幸運なことなのですよ。熱エネルギーと水を大量に消費できる環境になければ入れないんですからね。それが望めば毎日入れる。

そんな環境に身を置けているのですから、感謝感謝。ひたすら感謝。ただ、こんなに恵まれた環境なのに、それでも肩こりやら頭痛やらで苦しまなければならないとは。飢饉でも起こったら私は生き延びられるそうな気がしませんね・・・

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ちゃんと研修を終えました

昨夜ちゃんとやると誓った積み研修ですが、昨夜のうちに無事に終えました。

寝落ちしなかったよ!

調子に乗って、改正された電子帳簿保存法の勉強にも着手。実は昨夜のうちに先日の日記で紹介したYoutubeチャンネルの視聴は終えちゃったのです。おかげで寝る時間が遅くなったけれど、こういうのは気持ちが昂った時に一気に取り組むのが吉。次を待っていたら永遠にその時はやってこないかもしれません。

今までにネットメディアなどで確認した内容でほぼ全てであることが確認できました。引き続き、93ページもあると紹介した無料提供のPDFを読み込んでいきました。

より丁寧に書かれていて、気軽に何度も読み返せるのは書籍形式の良いところですね。Youtubeで行ったり来たりはちょっと手間に感じます。ただ、ぼーっとしていても耳から入ってくる動画と違い、ちゃんと読んでいかないといけないのは、やはり疲れます。

今度は寝落ちしました。取り組むのが午後からになってしまったのがしまったのが敗因でしたね。

でも、改正前と改正後の比較をちゃんと文字でも確認できました。次は国税庁提供の一問一答をつぶさに読んでいくターンかな。

先ほどのPDFは改正部分の説明の後は、自社サービスをどのように利用すればいいかという部分が主眼になってくるので、一番最後に実際のやり方として読んでおけば良さそうです。領収証の電子化部分が正太寺の関連するところなので、そこだけなら10数ページでまとまっています。

9日になると正太寺で利用しているクラウド会計サービス運営会社によるオンラインセミナーがあるので、そこで最終仕上げ。正太寺として取り組めるかどうかが大体判断できるようになるのではないでしょうか。

今初めても、領収書をすぐに廃棄できるのは来年1月1日以降の分だけなので、紙媒体で保管してきた現有の領収証などは、最低7年間は保有を続けなくてはなりません。過去に遡って法律を適用するのは極力避けるべきだと思うので、これはもう仕方ない。

7年後っていうと、私は53歳になるのかぁ。この機会に正太寺における電子保存を実現できれば、その年には長年の夢であった会計のペーパーレス化が達成できることになります。これは、楽しみだ。

曹洞宗も一気にペーパーレスに舵を切ってくれないかなぁ。 (事務方はやりたい気持ちが強いんでしょうけれど、肝心の寺院側が対応できそうもないので、思い切れないでいることは容易に想像がつきますけれども。でも紙と鉛筆や筆だって、使えないと話にならないからみんな練習して使うわけでしょう。同じだと思うんですよ)

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