書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

保護司の研修旅行

保護司になって何年でしょう。丸3年ぐらいになるのでしょうか。コロナ禍に委嘱を受けたので新任研修もビデオ講習だったし、年に一度はあるという研修旅行も未開催でした。

その研修旅行がついに行われるということで、参加してきました。以前は一泊で出かけたようですが、今年は日帰り。コロナやらインフルエンザやら、ウィルスが活発に活動していますから、かえって安心感があります。宿泊となるとおそらく一人部屋を用意しないといけなくなるので、旅費も高くなることでしょう。

日帰りで行ける範囲ということで、一番近い刑務所である豊橋刑務支所にて受刑者の生活の様子や、更生に向けての取り組みなど、たっぷりとお話を伺ってきました。実際に刑務所内も参観させてもらいました。とても厳重。当然ですけども、厳重。

保護司もそうですが、刑務所も基本的には受刑者の更生を目指しています。刑期を終えたあと、社会に復帰できるように、学習の機会も与えていますし、高齢者や障害者の場合は社会福祉制度の利用についても指導をしています。すべては、再犯を防ぐためです。

日本の刑務所に収容されている受刑者の再犯率はほぼ5割です。再び犯罪を犯してしまう人がゼロになれば、受刑者の数は半分になります。つまりそれだけ犯罪が減るということです。

犯罪の被害者となった方からすれば、加害者である受刑者が国費でご飯を食べて医療も受けて、場合によっては勉強もして、見事に社会に復帰したなどといわれても、嬉しいことは一つもないと思います。だからと言って、ただ厳しい刑罰を与えて人間性に何の改善もなく、刑期を終えたというだけで社会に出たとすれば、また新たな被害者が誕生してしまうことは容易に想像できます。

3食付きとはいえ、食事を作るのも受刑者の間で受け持っているそうで、そんな楽なものではありません。トイレも、大部屋には扉がありましたが、顔は人から見えます。個室はついたてで隠してあるのみです。廊下にエアコンがついていましたが、部屋の中まで快適に冷えるわけもないでしょうし、冬は暖房が入ったとしてもあらゆる場所が冷たそうです。

これだけでも、刑務所に入りたくはないと思うに十分な材料。ただ、ホームレスが冬を越すのに刑務所に入りたがって窃盗事件を起こす、というような話は聞きます。事実かどうかは分かりませんが、確かに外で寝るよりは十分に快適でしょうね。そう思うと気持ちは複雑になっていきますが・・・

真っ当に社会生活を送れている人からすれば、刑務所はやはり辛い辛い場所ですよ。ご飯が出るからと言って羨むような場所ではありません。制限だらけの環境で長い時間を過ごすのですから、あそこで生活するというだけで刑罰と言えるでしょう。

なんかね・・・本山時代を思い出すんですよね・・・

刑務司書での研修の後は、岡崎市の家康のドラマ館へ立ち寄ってきました。帰り道とは真逆の方角ですが、立ち寄りです。史実コーナーよりもドラマ部門の方が私としては面白かったです。史実コーナーも充実していましたが、入館時からトイレに行きたかった私にとっては、熟読する時間はありませんでした。そういう理由です。

ちなみにドラマは見てません・・・

日帰りという短い時間の中ではありましたが、良い経験のできた研修旅行でした。関係各位、ありがとうございました。

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