書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

檀信徒本山研修会 2日目

3時半に起床。なぜだか昨日の晩頃から体がだるくなっていた私は、朝の坐禅はご無礼して、朝のお勤め(朝課)に間に合うように起床。1時間くらい余分に休ませていただきました。


予定通りに進んでも、今日の解散は20時頃の予定です。気を張り続けるには、よく考えたら大変なことですね。


朝課の前に、参加されたみなさんのご先祖様のご供養に、総諷経をお勤めしていただきました。總持寺様独特の呼称であると思いますが、いわゆるご先祖供養のお勤めに違いはありません。


お焼香をさせていただくのですが、人数が多いのでお経もそれに合わせて、ずいぶん長めのお経となりました。日常的に読まないお経なので、お経本を配る「配本」が法要中に行われるのですが、受け取ってびっくり。正直、「これ、読むの?」と思ってしまいました。


長い法要が終わり、いよいよ朝課です。毎日欠かさずに行われている朝課。ご本山ともなると規模も大きいですから、「これを毎日勤めている」と念頭に置いて眺めていると、そのすごさを実感出来ると思います。


總持寺の朝課、私は大好きです。修行中は、眠たそうな顔をしていようものなら後から呼び出しがあるので、決して楽しい時間では無かったですが、そういう危険性の無い立場でお勤めする分には、非常に心地よい時間です。不思議と眠くなることもないですしね。


そんな楽しい朝課ですが、後の予定もあるので、途中で引き上げとなります。たまにはフルコース随喜したいのですが、もう一度修行に行かないとその機会は得られそうもありません。


すぐに朝食(小食)となり、終わって20分ほどしか間を開けずに閉講式。その後少しだけお土産を買う時間を確保して、總持寺様を出発します。


開講式や総諷経の導師をおつとめくださった副監院老師、そして同安居の彼や、今回の研修会全般の担当をしてくださった接客和尚さんを初めとする受付部署の皆さん、第四宗務所管内から修行に来ている若々しい僧侶たち、みなさんが見送りに駆けつけてくださいました。


うれしいですね。お檀家さん方にもとても喜ばれます。自分の孫ぐらいの若い若い僧侶が修行に打ち込んでいる姿は、嬉しくて嬉しくてたまらないことのようなのです。私だって、後輩達ががんばっている姿は、嬉しいですしね。


本山を下りて娑婆世界に戻り、何年も経つと新聞の社会面を悪い意味で賑わすような僧侶も出てきてがっくりすることもあるのですが、その一方で、今この瞬間も修行に励んでいる若者達がいると思うと、勇気もわいてくるんです。


お檀家の皆さんも、これと似たような思いを感じているのではと思います。


ご本山を後にして、次はスカイツリーです。このスカイツリーが旅程に入っていたから、大勢の参加者を得られたのでは無いか、というぐらいの目玉です。団体チケットなので、そのほど時間もかからずに最初の展望台に着きました。さらに上へは、けっこうな行列でしたので私はパス。眺めを楽しみながらコーヒーを飲んでました。上まで行った方も多かったようですけど。


東京タワーにあるような怪しげなお店が無いのが寂しい気もしましたが、どこもかしかもまだきれいで、気持ちのよい空間でしたね。こんな綺麗な建物も、50年も経つと古くなってしまうのかな、本当にそうなのかなと、考え込んでしまうほどにきれいでした。


お土産も少し買って、次は椿山荘へ。高級ホテルとして名を馳せる椿山荘。昼食のために寄りました。これもまた、今回の研修会の目玉です。昼食料金を把握している教化主事さんもびっくりするほどの内容で、大変おいしくいただきました。


昨日のお昼も、値段からは想像出来ない内容だったそうで、なんなんでしょう、東京、物価が極端に下がってますか?


それにしても椿山荘。凄いホテルですね。願わくば、1度泊まりに来たいものです。ルームチャージだけなら現実的な金額なので。庭が見える部屋になるとそれでも高く感じますけど。


ホテル内のレストランは避けて、コンビニ袋を下げてチェックインとかね。あまりに分不相応ですかね。


後はもう帰るだけです。各地のSAに寄るのだけが楽しみ。15時に椿山荘を出て、入出まで戻ってきてやはり20時でした。予定通り。他のバスはどうだったのでしょうか。


帰ってくると、さすがに疲れが出ますね。やたら眠いです。明日は宗務所の執務日ですが、出勤出来る人がいなさそうなので、私が出なくては、と思ってますけれども、体が動くかどうか。いっそ休務日にしようかという話も出ていましたが、それでもまずいかなあ、などともやもや考えています。