書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

退院しました

実は入院していました。遠方のお檀家さんにもおそらく連絡は届いていないと思います。お盆のおときに回るお檀家さんのみに、緊急の連絡として御触れが回ったことと思います。ご心配をおかけしました。

5月の中旬より体調のすぐれない日が急に増え、最終週は高熱の続く日となりました。日記が5月の29日で止まっていますが、その日の夜から高熱となり、時折微熱に下がるタイミングでお盆月を迎える最終準備をしていたのですが、おときに回り始めた初日、6月1日は必死になって数軒を回ったのち、地元のお医者さんに診てもらうこととなりました。

29日にも別のお医者さんに診てもらっているのですが、そのときにはレントゲンにも何も以上なく、もしものための解熱剤を処方されていました。この時の解熱剤がその後の数日を生きながらえる支えとなるとは露にも思わず。

これはおかしいということで翌日には湖西病院の受診を勧められ、紹介状をもらいました。翌2日は各地で被害をもたらした豪雨の日でした。前日の予報から危険を察知しておときの日程を変更していたため、朝一番で湖西病院へ行くことができました。一応まだ自分で運転できた。ちなみに、日程変更などは全て師匠がしてくれました。自分は寝るしかなかったのです。

念のために新型コロナとインフルエンザの検査をして陰性を確認したのち、採血・レントゲン・CTとフルコース。

診察室に呼ばれるなり、入院の準備をして急いで聖隷三方原病院へ行くようにと勧められました。湖西病院には呼吸器の内科の先生は常駐していないのですが、たまたまこの日は浜松医大から来てくれている日で、肺の状況を確認し、聖隷病院の先生ともコンタクトをとった上でのお勧めでした。

まさか入院などとは夢にも思わず、やや混乱しながらも妻と師匠にそれぞれメールを送り、湖西病院の先生から紹介状を受け取って帰宅。すると、妻が入院の準備をほぼ整え終えてくれていました。この瞬間のありがたみは、今もはっきりと覚えています。

追加でiPadMacを詰め込んで、妻の運転する車に乗って土砂振りの中、聖隷病院へ。片道1時間ほどありますから、さすがに自分で運転する気力もなく、大体体調悪いのに運転するのは危険この上ないことなので、本当のことを言えば湖西病院へ自分で行ったのですら・・・

ここに至ってもまだ、入院といっても長くても一週間はかからないと考えていました。しかし、聖隷病院の先生の口から紡がれたのは、短くても2週間、おそらく4週間、もしかしたらそれ以上という、予想を上回りすぎる言葉でした。思わず妻と顔を見合わせるほど。

ようやく自分の体に起こっている事態の深刻さを自覚して、そのまま入院することに納得をしたのでした。

それからちょうど4週間。6月の28日の午後に、ようやく退院してきました。病名としては肺膿瘍で間違いないと思います。何かしらの原因で肺の中に入った雑菌が元で、肺の中に膿が溜まってしまう。肺炎をもっと拗らせた状況です。ただ、そんな中でも幸いなことに、肺を破壊するほどにはなっていなかったようで、レントゲンの写真を見る限りでは、肺の機能はちゃんと回復したようでした。

治療方法は抗生剤を点滴するのみ。治る見込みがなければ、肺ごと切り取ると、ネットで調べたら書いてありました。そんなことにならずに済んでよかった。

肺に水も溜まり始めていたのですが、これも時間の経過とともに減少し、管を入れて取り出す必要もなく、ですので入院中は本当に点滴ばかりでした。入院してからさらに熱が上がって、それまだ38度台だったものが39度を軽々超えるようになったのですが、それも2日ほどで収まり、数日後には平熱に。それからはやけに元気な入院患者でありました。

でも退院する一週間前に腸炎になりまして、それからはキツかった。結局、腸炎が治ったら退院、という状態になってしまいました。検査結果からは関連性が否定されているのですが、状況的には抗生剤が原因の腸炎です。悪い菌をやっつけるための抗生剤ですが、抗生剤には良い菌も悪い菌も区別はつきません。ですので、腸の中の細菌も全部やられてしまった結果の腸炎と疑われています。

ただ、腸炎の時にCTも撮ったのですが、大腸の3分の2が炎症を起こしていて、これはかなりひどい状態だったらしく、退院後に改めて大腸の検査をするお約束をすることとなりました。呼吸器内科に入院していたはずのに、退院時の予約表に消化器内科の先生のお名前が・・・

ともかく、腸炎、しんどいですよ。お腹が弱いため、今までに幾度もお腹の痛みを感じてきましたが、強さも期間も、今まで経験のしたことがないものでした。血便も初めて見たし・・・あれが血便というのかと勉強にはなりましたが。

退院して4日。病院内で運動はしていたものの、体力の低下は著しく、21時就寝6時起床という経験したことのない睡眠時間の多い日々も相まって、やたら眠くなるし、便の状態は問題ないのにお腹に不快感があって、それが原因と思われる体力の消耗はあるし、とても入院前のようには仕事ができない状況です。

今日の夕方から少し調子が良いような気もしますが、入院中の方がはるかに元気だったなぁというのが正直なところ。いったいなぜなんだろう。

そのうちには回復するだろうと気楽に考えて日々を過ごしています。

入院中、お見舞いに来てくださった方、お心遣いをお寺へ届けてくださった方、心配してお電話をくださった方、直接行動には移さずとも、心配してくださった方々、本当にありがとうございました。皆さんのお心遣いが、とても嬉しかったです。

4人部屋に入っていたのですが、意外に他の方々が短期間で退院していく中でも、ひと月にも及ぶ入院加療に耐えられたのは、皆様方のお力添えのおかげです。もちろん妻や師匠、そして家族の支えもあってこそですが。

住職の急な入院ののち、師匠と妻がどうやってお盆を乗り切ったかについては、機会がありましたら記したいと思います。明日からは、明るく元気な日記となるよう心がけますので、時折のぞいてくださいませ。

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