書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

法要の撮影に臨む

曹洞宗にも青年会というものがあります。原則として39歳までが会員です。ここ静岡県第四宗務所管内では、寺院数が少なく会員規模が小さくなってしまうので、49歳までを会員として活動しています。

東海地方に10の青年会があり、持ち回りで大会を開いています。その当番が今年度、地元の青年会に回ってきました。

コロナ禍においてどのような催しにするか、実行委員会では随分と悩んだことと思います。私も今年度から青年会の副会長。実行委員会は別人員としているので私は直接に計画に関わることはなかったのですが、気にはなっていました。

出来上がった計画は、基本はオンライン配信にて大会を開催。開会法要を事前に撮影し、きれいに編集して大会当日に配信をし、引き続き講演会をライブ配信する、というもの。これならば、コロナ禍の中、東海地方各地の青年僧に遠路駆けつけてもらう必要もなく、檀信徒にも安心して参加してもらえます。何より法要に失敗がない。安心。

その開会法要の撮影が本日実行されました。

もう10年以上、宗務所勤務で何かと時間がなかったことを理由に青年会活動には参加していなかったのですが、副会長でもあるので今年は少しずつ参加率を上げています。今回も、撮影に出席で返信しました。

ただ、会員の中でも年齢が上の方になってしまったので、法要に参加すると言っても、両班で立っているだけです。導師を挟むように整列して、導師と共に法要を中心的に営む大事なお役なのですけれど、ぱっと見は立っているだけに見えちゃうんですよ。

でも、法要にこうしてちゃんと参加するのは久しぶりです。他のお寺の晋山結制などに随喜しても、受付だったり司会だったりして、法要担当ではありませんでした。今回はがっつり法要担当。嬉しい。

始まってみると、ライブとは違う、録画ならではの難しさを体験することになりました。ライブであれば、細かな失敗や不揃いな場面など、たとえそれらが起こっても、やり直しは効きません。そのまま続けるしかないのです。これは緊張感にもつながりますが、終わればそれまでという割り切りもできます。

録画となると、より完璧さが求めれます。曹洞宗では大本山である永平寺總持寺では、細かな所作に違いがあります。それらを今日この瞬間だけでも統一しないと、映像になった時に不揃いが気になることでしょう。

最初から最後まで通しで録画した後、カメラ位置を変えてもう一度最初から最後まで録画したり。つまり同じ法要を2度繰り返しています。

これは思いの外、大変でした。ライブとは違う緊張感があります。どちらが気楽ということは決してありません。録画は録画で、失敗したら撮り直しだと思うと、余計に細かなところまで失敗できないという気持ちで、緊張感が増してきます。

くしゃみしたくなったらどうしよう。そういう感覚がずっと続くのです。

それでも、これだけ法要の中心に関われたのは十数年ぶりのこと。とても充実していました。完成品はどのようなものになるのか楽しみです。両班とはいえメインキャストというには弱いので、あまり映っていないような気もしますが、まあそれはそれ、関われただけでも嬉しいものです。

実際の大会は年が明けて、2月のこと。まだだいぶあります。映像の撮影も編集も、プロのお仕事となります。自分たちの法要が、プロの手にかかるとどんな映像になるのか、楽しみですし、勉強にもなると思います。録画データは後からもらえたりするのかなぁ。研究してみたいです。

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