書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

塔婆お焚き上げ

だいぶ塔婆が溜まったので、お焚き上げをしました。

昔は自家製の焼却炉でなんでも燃やせましたが、今はお寺でも燃やせるのは塔婆だけです。畑の野焼きも年々減っているようですし、黒い煙を出したらすぐに消防へ通報が入ってもおかしくありません。私だって黒い煙見たら通報します。火事怖い。

塔婆だけなら白い煙しか出ません。そして、可燃物の収集日に塔婆を出されても困るでしょうし、最近の厳しい分別から行けば、塔婆は事業系廃棄物になるのかな。そうなると産廃処理業者に依頼することになりますが、それならば受け入れてくれるような気もしますが、まだまだこの辺りでは塔婆を廃棄物として扱うのは時期尚早な気がします。

大都会だともう廃棄物とせざるを得ないのでしょうか。東京のど真ん中で塔婆を燃やしているというのもイメージしづらいですけれど。浅草寺くらいの敷地があれば大丈夫なのかな。でも境内面積の小さなお寺もたくさんありますからね。

塔婆に限らずお焚き上げは宗教行事なので、大都会であっても今はまだ許容されるものだと思いますけれど・・・

塔婆は大量に燃やすと、よく燃えます。一本でもよく燃えますが、たくさんだとちょっと湿っていたって簡単に燃えます。今日は台風の影響が出始めているのか南風の強い日でした。おかげで焼却炉にもよく風が入り、新聞紙一枚であっという間に火がつきました。

怖いですよね。風があればすごく簡単に火がつくということですよ。まだ冬は少し先ですが、あの乾燥した季節、しかも遠州は風が強くなります。火事には必要以上に注意をしましょうね・・・

およそ2時間ほどで焼却炉への投入が終了。完全に燃え尽きるまではまだ時間がかかるので目を離すわけにいきませんが、一仕事終えた充実感はありません。

また、ためられている塔婆を見て、お参りにきた檀家さんはどんな気持ちを抱くのだろうと不安に思っていましたが、これで当分はその心配がいらなくなりました。

もう少し短いスパンで、とも思うのですが、真夏は作業中に熱中症にでもなったから命に関わりますし(しかも崖上)、雨の多い時期はさすがに火のつきが悪いので、晴れが続いたタイミングと、仕事の空いたタイミングが重ならないことには取り掛かれません。ですので、6月以降はどうしても溜まっちゃうんですよね。

ただ、これからはお焚き上げのしやすい季節となります。大量に燃やすと火も大きくなるので、小まめに燃やしてあまり火が大きくならないようにしたいものです。

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