書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

仕事の順番

朝、葬儀の準備。白木のお位牌を用意したり、塔婆を書いたり。書き物が中心です。毛筆ですから、途中で間違えたら最初からやり直し。塔婆なんて、廃棄になってしまいます。緊張するんです。

時間はどうしてもかかります。午前中の法事の前になんとかあらかた書き上げましたが、引導法語や七日参りの予定表などは間に合いませんでした。

仕事の順番

ただ、それらは私の代になってからはパソコンで書いて印刷していますので、特に七日参りの予定表は日付を書き換えるだけなので、時間はあまりかかりません。これだけでもだいぶ仕事が楽になりました。

手書きでなくてはならないものと、手書きでなくても良いものを、自分の中ではっきり区分けしています。そもそも日本の仏教は、その時々の最新の思想や技術を取り入れて広まってきました。今の時代において、それをやってはいけない理由なんてありません。便利なものはなんでも使うのです。

塔婆プリンターだって、最新技術の活用です。世間では否定的な意見が目立ちますが、あれを使う事に私は反対はしません。必要にかられて購入するお寺は、週に何十本と塔婆を書く必要のあるお寺です。その時間を他の活動に当てられるようになるのであれば、迷う事はありません。ただ、塔婆は供養とセットです。供養の大きな部分を占める法事をきっちり全力でお勤めする事が大前提ですけどね。

正太寺はそこまで必要に迫られていませんし、そもそも購入費用が捻出できません。なおかつ、塔婆は手書きの方が良いなぁ、と思っているので、導入しないだけです。

さて、準備の後は法事。午後からは、今年新たに企画をしている霊場巡りの資料として、ガイドブックを買い出しに。旅行者の営業さんから日程の素案を受け取ったものの、検討するにしても資料がないとどうにもならず、でした。慌てて買いに走ったのです。

田舎の書店のためか、御朱印ガールが話題になっているのは都市部だけなのか、霊場巡りに関するガイドブックは一冊だけでした。たまたま回る予定をしてる霊場のものだったので良かったですが、Amazonさんに頼まなくてはならないところでした。

Amazonさんといえば、僧侶派遣業者は取り除いたほうが良いとおもんですけどねぇ。いつもお世話になっているだけに、今後の成り行きが心配です。

帰宅して、子供達の縄跳び練習に付き合ったりして、あっというまに1日が終わり。仕事が進んだ1日ではありましたが、日中が充実しすぎると、夜中の仕事タイムが居眠りして終わってしまうという危険が高まります。疲れているならさっさと寝れば良いんですけど、仕事好きなようなのです。

マイナンバーのせいで、どう運用するか悩まされています。時間も費用もコストかけずに、楽に対応できる方法を探しています。

存在しないものを探すのは、大変です。