書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

8月が終わると、9月。

今年も残り4ヶ月となりました。9月は火災保険の引き落としがあります。10月には庭師さんから1年分の請求書が届きます。怖い。怖いよ。台風来てもお掃除頼めないよ・・・

お金の不安を抱えてばかりのここ数年の正太寺です。まあねえ、お寺って、基本的にはお葬式のお布施で保たれています。お葬式の数が少ない時期が続くと、少ない蓄えはあっという間に底を尽き、夜逃げでもしようかとなってしまいます。

正太寺も持ってあっと1ヶ月ぐらいか。PTAの関東ブロック大会、出席できるかなぁ・・・

個人の貯金を切り崩せばとりあえず今年分の支払いはできるでしょう。でも、そしたら、子どもたちの大学進学はもう無理、かな。専門学校が志望の子もいるんですが、そちらも奨学金ってあるんでしたっけ。奨学金を借りてもらって、自分で返してもらうのならなんとかなるかな。でも奨学金の返済、かなりきついんですよね。就職したての若者に対して平気で請求するような返済額じゃないですよ。あそこにはもっと国のお金を入れてほしい。

一人暮らしするのに必要なお金を得るのも大変だろうしなぁ。難しい。

うちの子だけの話じゃないですからね。それで本当に優秀な子の進学が阻まれているのだとしたら、国家的損失と言って過言じゃないんですし、子どもの数は少ないんですから高齢者福祉よりはお金がかからないと思うんですけどね。

でもそんなこと言うと若者に回すお金の分として、高齢者を支える政策をちょっとずつ削っていくと、我々氷河期世代が高齢者になった時にはなんのサポートもない、ということになりそう。結局死ぬまで国から見捨てられた世代になってしまう。

本当にそうなりそうで、怖い。

ちなみに、お葬式が少ない時もあれば、多い時もあるんです。私が修行から戻ってからの正太寺にも一度そういう時がありました。あの時、蓄えができたはずなんです。でも、門前に土地を寄付してもらい、そこを駐車場として整備するための資金として全て使ってしまいました。駐車場はいつも不足していたから千載一遇のチャンスではあったのですが、あの時のお金が残っていれば、今のこの苦しい時期をもっと楽に過ごせたのかなという思いはどうしても浮かんできてしまいます。何かしら整備しないと、荒地になってしまっていたしな・・・

思い出すなぁ。お寺の娘さんと結婚して僧侶の道に入ったある人が、「坊主丸儲けって言ってたやつ、出てこい!」と憤っていたんですよ。

お金目当てではないにせよ、そう言われていることが腹が立つ、とのことです。さもありなん。

さて、正太寺は今後、どうなるのでしょうか。住職が夜逃げをする事態は回避できるでしょうか。私も夜逃げはやったことないので、できればしたくないです。

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