書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

写メで通じる委任状

懐かしいなぁ、写メ。最初に登場したときの写メールですら短縮系だったのに、それすらも短縮されてしまう世の中。写メ。日本語学習者にとっては大変難しい文化を持っていると実感します。

どなただったかな、日本在住の外国出身の方で、日本語の難しい点を大変面白く発信されてる方がいまして、あらためて列挙されると、こんな言語、学びたくないと思えてきます。

でも、ありがたいことに日本文化(サブカル含)が好きで日本語も勉強して、という方がかなり大勢いらっしゃるようで、心強い限り。私には新しい文化を発信することはできませんが、既存の文化と新出の文化の芽を大切にする、その気持ちは持ち続けようと思います。

さて。写メ。

先週、4月7日に、「4月7日までにご返信ください」という総会の出欠届兼委任状が手元にあるのを見つけました。ずっと見つけていましたし、手元に届いたその日に記入してあったのですが、投函するだけの状態のままずっと手元に残されていたのです。毎日見えるところに。

昨今の郵便事情により、4月7日の木曜日に投函してその日の集配に間に合ったとしても、配達は11日の月曜日になります。「4月7日までに」というのが、11日までに欲しいということなのか、7日までに欲しいということなのか、果たして今から投函して間に合うのだろうかと疑問に思った4月7日の午後4時。最寄りのポストの集配時刻は午後3時45分。

とりあえず返信先の和尚さんにFacebook Messengerで聞いてみました。欠席の連絡と委任状ですので、少しでも早く意志を伝えられたらということで、ハガキを写真に撮り、それも添えて。そしたら、この写真で大丈夫です、というお返事。

なんと!

青年僧侶の会の総会なので、この一枚の委任状を有効とするか無効とするかを争うこともないでしょう。委任の意思を表明していることは間違いがないので、よほど強く反論する方がいなければ問題はないはず。とはいえ、写メでOKの時代が来るとは・・・

だいぶ前に、近くの和尚さんが会長をお勤めになった際には、それまで手紙を郵送していたものを、極力電子メールで置き換えるということが行われました。いつの間にかそれが元に戻ってしまいましたが、あれはおそらく、電子メールで受け取りたい人が少なかったか、電子メール情報が引き継がれなかったか、だろうなと思います。当時はキャリアメールを使っている人が多かったですから、キャリアの乗り換えに伴ってメールアドレスが変わってしまうケースも多々あったことでしょう。

もしくは、私が会の中では最年長に近い立場になってきたので、気を遣って手紙で来ているのかも・・・

手紙を郵送するというのは、かなり手間のかかる作業です。メールで済むなら、メールで済ませたいはずでしょう。私よりも若い世代の僧侶たちですからきっとそう考えているはず。きっと。うん。きっと。

今後、正式に写メでOKということにすれば、返信ハガキも不要になります。日本郵便には申し訳ないですが、届くのに日数がかかるようになったハガキをいつまでも使い続けるわけにもいきません。どこかで舵を切らないと。名誉会員まで含めると年齢層は70歳以上にまで及びますので、全てを電子化するわけにもいかないでしょうが、コロナ禍の間に状況は整いましたからね、やりやすいことでしょう。

私は実働部隊ではないので直接手は出せませんが、そういう動きになったら、全力で応援しようと思います。私は「ITに詳しいやつ」というレッテルが既に貼られてしまっているので、私が何か言っても、「君には簡単だろうけど」という感じになってしまうんです。私ではない誰かが動いてくれるのであれば、その壁を一気に取り払えます。楽しみです。とても楽しみです。

ところで、今は写メの代わりになんて呼ぶんでしょう?

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