書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

お彼岸なので、お墓参りへ

ヤマツツジがそろそろ見ごろです!

正太寺のミヤマツツジ2022/3/21

今年の観音懺法は、個人的には良い出来でした。相変わらず声明は難しく、DVDを見ても「えっ、それでいいの?」というような状態で何が本当か全然分からない状態で、多分声明に詳しいお師家さん(曹洞宗僧侶の中でも群を抜いて僧堂修行の豊富な方。自称はできません)に聞かれたら怒られると思うのですが、長くなり過ぎず、まあなんとか檀家さんが嫌にならずに聞いてくれるレベルにはなれたんじゃないかと自画自賛しているところです。

地方のお寺で開催する観音懺法としては、ギリギリ許されるレベルだと信じたい。

それぐらい、曹洞宗における声明習得は難しいのです。本山でも最低限のカリキュラムも組まれていないし、出番も少ない。正解を聞けるチャンスは皆無。そんな中の頑張りなので、許してほしい。でも、同安居にも聞かれたくないレベルではあって。

長崎県の離島、壱岐島には、同じく声明を用いて仏様のお名前をたくさん唱える法要である、嘆佛が独自に発展した壱岐嘆佛というものがあって、昨日これを聞いていたら、とても楽しくて真似したくなりました。でも、一朝一夕どころか半年ぐらい稽古をしないと身につきそうもない内容で、それがまた魅力的でした。22分ごろからをご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=iRFaMVkqTOg

どうせならここまで独自進化をすれば、本来の声明との違いが許されるんじゃないかと思っています。やりたい。

正太寺が当番会場になるのは確か来年の秋彼岸。その時には導師を勤めなきゃなりませんので、今度は導師についても研鑽を重ねたいです。初挑戦の前回は失敗が多かったから。

そんなお彼岸のお中日。我が家族もお墓参りをしてきました。朝のうちに先先代と祖母のお墓参りをそれぞれして(住職と家族は同じお墓には入らないのです)、お昼からは妻のお在所のお墓参りへ。お墓参りの時間差はしごです。

妻のお在所の菩提寺さんは、水屋に線香とライターまで用意してくださっています。手ぶらで行ってもお線香をお供えできるので大変ありがたいのですが、正太寺で真似しようと思っても難しい。正太寺の墓地は複数箇所に分散していて、水屋もそれぞれにありますが、水屋と言ったものの屋根はないのです。バケツと柄杓置き場、と言った感じ。雨晒し。ですので線香を置くわけにはいきません。真似できない。悔しい。

よそのお寺へ行くと、こういうことばかり考えています。良いと思ったところはどんどん真似しようと思うのですが、真似するのに費用が必要なものが多くて困ります。なんとかお金をかけずに真似しようと考えるのですが。

お檀家の皆様、こうすると良いよ、というのがあったら、教えてください。DIYのお手伝いも歓迎します。

お彼岸はまだ後三日あります。皆様、良いお彼岸をお過ごしください。

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