書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

おせんぼうの日

いつものお中日のごとく、観音懺法(かんのんせんぼう)を修行しました。今回は湖西市利木の閑田寺様にて。

近隣六ヶ寺で懺法講を組織し、各彼岸ごとに回り番で会場を移動します。懺法講の目的は、各寺院の檀家さん各家先祖代々のご供養です。特別に設けた祭壇には掛け軸がかけられ、そこには戒名がずらりと書かれています。六ヶ寺分ですからそりゃもうたくさんです。現在は五本の掛け軸をかけていますが、もう一本、一番古いものはスペースの都合上、収納箱の中でお留守番です。それでも、法要中に読む読み込み帳には今の所全員入っています。これもそろそろ作り直そうかという事になっていて、その際にはお留守番組ができてしまうかもしれませんが、導師の最後の読み込みには全員分が含まれますので、結論としてはみなさんずっとご供養されます。

懺法講が続く限り、永代供養なんです。永代供養申し込まなくても。

六ヶ寺を春秋の彼岸で回ると、三年に一度会場が回ってくる事になります。その三年間に亡くなられた方々の戒名を掛け軸と読み込み帳に書き入れて、初めてのご供養をするという事で、該当されるお家の方にはお声かけして、参列していただいています。大きな声では言えませんが、法要はだいぶ略しています。それでも1時間余かかりますから参列される方にとっては長い時間でしょう。

それでも、各住職が始まる前や終わった後に行なっている観音懺法にまつわる法話を聞いて、参列してよかったと思えていただけていたら幸いです。

正太寺以外のお寺さんは、檀家さんが椅子で参列できるようになりました。正太寺でも椅子を買いたいと思っているのですが、畳を傷めず、背もたれがなくて積み重ねられるタイプのものが、一脚5千円ちょっと。最終的には60や70は欲しいので、かなりの金額になります。とりあえず30脚あれば、お寺での法要はともかく、檀家さんのお年忌用に、貸し出しをするのに十分な数になるなと思いつつ、それでも15万円以上かかるので手が出ずにいます。

かといって貸し出しを有料にするのも嫌だし。こんな話を時々してみて、お檀家さんの中から「買ってやるよ!」という声が上がらないかと待っているところです。(お寺はこうした寄付で成り立っております)

正太寺に観音懺法の会場が回ってくるのは来年の秋です。椅子のこともそうですが、ちょっとずつ準備をしながら参列しやすい環境づくりを考えていこうと思います。

追伸。お団子は上手に出来上がりましたよ!やったー!