書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

お祭り前日。何度やっても慣れませんね。

明日はいよいよお稲荷様のお祭り。コロナ対策のために恒例の炊き出しが無く、代わりにお弁当を用意するため、やることはだいぶ減っています。事前の買い出しも要りません。前日に婦人部の役員さんに集まってもらって、野菜を洗ったり切ったりといった準備もありません。

特に婦人部の役員さんにとってはかなりの負担軽減になっていると思います。世話人さんと違い、婦人部の役員さんは何回も順番が回ってきます。基本的には春の弘法様と冬の稲荷様のそれぞれのお祭りの時にしか用事は発生しませんが、その二つともかなり大変なのです。

すでに婦人部の役員を経験した方からは、毎年お弁当でいいじゃん、という声も聞きます。私がフランクに話ができる(と思っている)方からの意見なので、本音なんだと思います。

来年の冬、コロナ禍が過去のものになっていたとして、炊き出しを再開するべきかどうか、とても悩ましいです。少しでも負担を減らさないと、檀家でいるのが大変、という考えに繋がってもいけないし。

以前は当たり前に炊き出しができた入出の面々も、世代が徐々に入れ替わり、もう少しすると婦人部の役員の順番が回ってきた方の中には炊き出し経験のない方が多数を占めることになるかもしれません。ほんの20年前にはお葬式があるたびに炊き出しが行われていました。その時代を知る人が高齢化してしまえば、できる人がいなくなるんです。

大きな地震が来たとして、被災地にいる人間だけであるものを使って臨機応援に炊き出しができるように。そういう意味も込めて、時代錯誤と思いつつも今まで炊き出しを続けてきました。独りよがりであってもきっと役に立つと思っていましたが、うーん、一度役員自身に聞いてみなくては。現役の役員さんからお弁当の方が良いという意見が出てくれば、それはもうかなり大きな思いとなっているでしょう。言いにくいことを言うのですから。

ああでも、言いにくいことを言わなくてはならない事態にするのも良いことではありませんね。会社ではありません。お寺です。そこで余分な苦悩を生んで良いわけがない。でも、私には人の心を正確に察知するような神通力はありません。やはり普段から会話をして、端々から意向を汲み取るようにするしかありませんね。

次の機会はお盆のおときの時でしょうか。うーん。やっぱりお経に伺う機会を増やして、お話しする時間をもっと確保したいなぁ。

準備は減ったものの、悩みは増えたこのコロナ禍。他の準備もコロナ対策で変更が生じていて、ただでさえ不安なのにいくら準備しても終わった気がしません。チェックリストを荒くてもいいので作って、数年かけて完成させていかなくてはなりませんね。記憶力だけで勝負できる人間ではなかったようです。師匠はすごいなぁ。

よし。今日の残りの時間は、チェックリスト作成に費やそう。準備ができているかの確認にもなるし、集中することで不安を忘れられるし。良いこと思いついたぞ!

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