曹洞宗の青年会が関わって制作されカンヌでも上映された映画「典座 -TENZO-」も買いたいのですが、それはちょっと置いといて、今日は祈祷太鼓と声明のDVDを。
今ではこんなものもDVDで提供されているんです。良い時代。音や声が重要なものについては、映像があるととても学びやすい。
特に声明は本山にいたときにも講義があったし、地元に戻ってからも学ぶ機会はあったのですが、どれも長期間継続的にというわけにはいかず、今までずっとモヤモヤして過ごしてきました。
先日の観音懺法でも声明はあるのですが、昔の記憶を頼りに頑張るんですけれど、納得のいくものではなくてですね。もちろんお勤めには声明の良し悪しは関係なく、儀式を勤めることこそが何より重要なので、そのあたりは何の問題もないのですけれど。
天台宗の声明はとてもきれいなのに、我々の声明は「きれい」とはとてもいえません。
そんなわけで、DVDで腰を据えて勉強をしよう、と。以前にも別のDVDを買ったのですが、見ていてさっぱりでした。楽譜に音符があるように、経文の隣に記号が書いてあるのですが、「さっきと同じ記号なのに、全然違いません?」ということが多々。
きっと理由があるのでしょうが、そこは語られず。そのDVDには一番欲しい観音懺法については含まれていないので、この記号の時にはこの発声、というように覚えたかったのに、無理でした。同じ記号でも出てくる法要によってちょっとずつ違うらしいというのも語られていましたが、そんな高度なことを言われても。
曹洞宗としてもっと声明に力を入れれば、別の記号を当てるようになるんだと思うんです。同じようには聞こえないんですもん。これじゃ口伝と変わりません。せっかく文字があるのに。
(こんなこと書くと声明をしっかり勉強された方からはちゃんと体系だっているぞと怒られそうですが・・・)
祈祷太鼓もこれがまた複雑な事情がって、宗門として「こう叩け」というのは決まっていないんです。手元の資料としては、恐山で法要をしてもらった時の映像ぐらい。師匠の太鼓はノリも良くて大好きなのですが、どうしても真似ができません。毎日聴いてても真似ができません。何でじゃ。
私は自分一人でお経を読みながら叩くのであればそれなりに叩けるのですが、複数人で読むときに叩くと、お経がずれてしまうのです。独りよがりな太鼓なのです。それでは困る。今回買ったDVDは映像だけではなく、お経に合わせてどこでどう叩くかというのも分かるようになっているようで、それをとても楽しみにしています。
曹洞宗の青年会が自分たちのお金が作成したものなので購入に際して費用が必要ですが、曹洞宗本体で買い取ってもらって、映像資料としてインターネット上で閲覧できるようにしてくれないかなぁ、なんて思います。毎年納めている宗費(言い方は悪いですが上納金のようなもの)の金額を考えたら、それぐらいしてくれてもなぁ。
曹洞宗は曹洞宗で各種資料をお寺さん向けに無償や送料負担などで提供してくれています。だからさらにお願い、という高望みではあります。が、どうか、お願い。みんなのために。
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