書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

保育園の坐禅体験と、自分の救命講習

毎年恒例、地元保育園の年長さんを対象とした坐禅体験を行いました。正太寺まで来てもらって。坐禅堂はないですけれど、本堂に入るだけでも雰囲気出ますからね。

昨年一昨年と、私が慣れてきてしまって子どもたちの緊張感を削いでしまうことがあったので、今年はそこを特に気をつけて臨みました。

どうしても明るく話してしまうので、話の内容から緊張感を醸し出そうと、本山に上山するときの話をしました。本山に行きますと、寒い中、何時間も直立不動で待たされて、修行に臨む心構えができているか試されます。中からようやく僧侶が出てきたかと思うと、言葉でも確認をされます。ようやく入れるかと思うと、もう一度よく考えろ的な話の流れになってまた待たされる、なーんて流れを話し、そこまでして覚悟を決めないと、坐禅の修行はできないんだよー。と話しをしました。

「ちょっと怖くなった?」と聞くと、半分ぐらいの子が手を上げてくれました。大成功です。

実際に坐禅に挑戦する直前に緊張感を取り戻した子どもたちは、それはもう真剣に取り組んでくれました。

全員の坐る姿がある程度整い、坐禅開始の鐘を鳴らしてから15分間。本当にみんな、真剣でした。もちろん、どうしても足が痛くて動いたり、集中しきれなくてゴソゴソ動いてしまう子はいますよ。でも、それでもその子なりに坐禅に向き合っているのを感じられました。

そして、もっと長く時間を取りたいと思えるほどに良い姿の子も数人。すごかったです。

夜、今度は立場を入れ替え、自分が教えを請います。消防団員を対象として、普通救命講習が行われました。女性団員から手ほどきを受けて、みっちり3時間。今ならそんな場面に出くわしても、少しは体を動かせる気がします。

お寺にもAEDが欲しいなと思うんですが、結構高いんですよね。

もう少しお安くならないものかなぁ。