書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

防災寺子屋 in 福厳寺様

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浜松市中区の福厳寺様を会場に、宗務所主催の防災寺子屋を開きました。共催に震災がつなぐ全国ネットワークにも入っていただき、講師には浜松市危機管理課の職員と、国際NGO ADRA Japan渡辺日出夫さんをお迎えしました。

昨日も書いた通り、宗務所主催事業なのですがふわっとした位置付けで、職員の役割分担もあやふやで、ちょっと困った感じの運営になりましたが、担当者はしっかりしているので無事に目的は達成できたと思います。

次回の課題は、日程設定時期をもっと前倒しすることと、役割分担。これだけでもずいぶん違ったものになるはず。

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流れとしては、危機管理課による静岡県第4次地震被害想定のレベル2、つまり専念に一度あるかないかレベルの大震災が発生した場合の被害想定を丁寧に説明していただくことでイメージを膨らませ、その上で渡辺さんの帰宅困難者発生のネタに入る、というものでした。

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浜松市中区はいわゆる街場ですから、帰宅困難者が大勢発生することが想像されます。福厳寺様の立地的には、津波は届かない。液状化の可能性の高い地盤がちょっとかかっているようですが、近年に新築された伽藍ですので、きっと建物は無事であると想定しました。

建物倒壊などを理由として避難所としての機能を求められることも考えられますが、発災直後はむしろ、帰宅困難者の受け入れが想定されるというわけです。

今日の参加者にはお檀家さんも数名入っていただけましたので、菩提寺が檀家さん以外からどんなことを期待されるのか、というのも少し感じていただけたのではと思います。

ADRA Japanのオフィスは渋谷にあるということで、東日本大震災の折には、帰宅困難者を百人以上受け入れたそうです。キリスト教系の団体というわけで、教会の建物に入居しているんだそうで、牧師さんと交渉して教会内を解放してもらった、ということです。

その時は、電気もガスも水道も通信も、ライフラインは機能していました。ところが、東海地震南海トラフ地震の場合は、浜松は震源地直近ですから、ライフラインは全滅しているはずです。

その状況で、どんな受け入れが出来るか、現状では何が足りないか、お寺に何があることを期待するか、そうした話し合いに展開していただきました。

充実した時間であったと思います。欲を言えば、参加者があと10人多かったらなぁ。もったいない。

ちなみに、私の裏テーマは、X-T10の試し撮り。お寺の書院をお借りしましたが、オフィスのような明るさはない状況、更に雨天で普段よりも暗い中で、フラッシュ無しで撮った写真がどの程度のものになるかを確認するのが目的でした。

いいですよ、高感度に強いと言われるだけのことはあります。ISOオートの設定だとISO3200までしか使いませんが、ISO3200で撮った写真も、27インチのフルHDモニタで綺麗に鑑賞することができます。2L版への印刷ぐらいならISO3200なんて気づかないんじゃないかな。印刷具合もちょっと試してみないといけませんが、これは法要撮り用途にかなり向いているカメラだと、今のところ感じています。

嬉しい。これは嬉しい。今日は良い日だ。くたくたですけど。