書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

地方の宗教界隈でもいろいろ変化が起こります

コロナ禍であったり、対象者の減少であったり、いろいろなことを原因としていますが、変化が起こっています。特に今年は変化の度合いが大きい。

年に1度開催される行事に、梅花特派講習会と特派布教があります。宗務庁とのやりとりは宗務所が行いますが、最終的には宗務所を構成する教区の単位で運営されます。

ですので、実施に際しての教区の要望というのは、かなり強い意見となり、宗務所は宗務庁との間に入って調整をすることになるわけですが、私が宗務所にいた頃には、前例踏襲を基本としてお願いしていました。当時はそれが一番良い形であると宗務所としてはでは判断していたからです。

しかし、梅花特派講習会については、参加者の減少が大きな理由となって、大変革が起こりつつあります。梅花とは、詠讃歌の曹洞宗版です。正しくは梅花流詠讃歌。

20年前であれば、仕事の一線を退いたご婦人方が大勢習ってくれて、教区主催の大会も会場がいっぱいになるほどでしたが、今は閑古鳥。それでいて、会場提供をする寺院の負担はさほど減らず。元々は10時から15時くらいまでの1日開催でしたが、コロナ禍で昼食タイムが心配なので半日に短縮したい。

そんなこんなが合わさり、地元教区では今年、葬祭ホールを会場に借りて実施しましょう、となりました。うまくいけば来年以降も。

特派布教は、曹洞宗内における布教師の最高位である特派布教師が派遣されてきて、およそ90分、禅師様の代わりに法話をしてくれます。お檀家さんにそれを聞いてもらおうという建て付けなのですが、任意参加で人が集まるようなことはないので、各寺院の総代さんが動員されていたのが地元宗務所の現状でした。

こちらもやはりコロナ禍が理由となり、広い会場を求めると浜松市中心分にしか対応できる会場がありません。会場費の都合もあるのでしょう。教区単位での開催ではなく、全教区あわせての主催、運営は宗務所で、という形になったっぽいです。細かいところのニュアンスまではちょっと伝わってきていません。

その会場であっても各寺院から総代さんをみんなお連れするとキャパオーバーなので、一人だけ参加してください、という形になるようです。正太寺からですと車で片道1時間はかかるので、そんな遠方まで皆さんお連れするのも緊張します。一人だけというのもそれはそれで緊張しますが。車に二人っきりですから。

共に特派と名の付く事業が、同じ年に大きな変化をむかえることとなりました。会場が変わり、雰囲気が変わると、良い作用も悪い作用もあることでしょう。現状に合わせた変化であると納得の出来る内容ではあるので、良い作用が最大化されるにはどうするべきかをよく考えながら、上申するなりして取り組んでいこうと思います。

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