書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

通称管区集会

曹洞宗宗門護持会東海管区集会、だったかな、正式名称は長いんですよ。護持会というのはお檀家さんの会。一番身近な存在は、各お寺に存在する護持会です。お寺のお世話人とか役員とか、名称はまちまちですが、そうした方は実際には護持会の役員さんということになります。正太寺の場合は理事と呼んでます。

各お寺の護持会の集合体として、教区護持会があります。曹洞宗の行政区は曹洞宗宗務庁を筆頭に、各都道府県宗務所、各教区と分かれていますが、それぞれに対応した護持会があるんです。ですので、教区護持会の代表者が各宗務所護持会の役員となり、そのトップである宗務所護持会長は、曹洞宗宗門護持会の役員となります。

ところで、各都道府県宗務所曹洞宗宗務庁は、事務的には直結しているのですが、様々な事業を行なっていく上で便利なように、各地方に管区というものが設けられています。東海四県の宗務所で東海管区を構成しており、ここには護持会はないのですが、行事はあります。それが、今日開催される東海管区集会。護持会の集会を催すにあたり、各宗務所で行うのでは求められる内容が大規模であり、宗門護持会として全国から人を集めるのでは経費面で問題があるため、間をとって地方でまとまって開催しているような感じに受け取っていますが、成り立ちはどうだったんでしょうか。

現在は、2年に一度、教区の護持会長さん以上の役員の出席を求める形で、開催されています。内容は開講式、集会の本体となる全体会、講演、そして人権学習。これは宗門護持会から求められている内容ですので、欠くことは出来ません。各宗務所の護持会長が出席して開かれる会合で決められるので、当然実施が求められるわけです。

内容としては半日で終わる内容ですが、東海地方の全域から人が集まることを考えると、お昼からの開催は確定事項。我々静岡県第四宗務所はたまたま、今回の会場なった豊川閣妙厳寺豊川稲荷)に近いのですが、伊豆から出てくるのはかなり大変ですからね。三重県で開催とかなると、我々ですら大変ですけれど。しかし、担当は各宗務所持ち回りですので、ある意味公平に場所が動いていきます。

ともかく、近いので、宗務所のある浜松市中区を中型バスで9時過ぎに出発。第四宗務所は教区が5つしかないので、教区護持会長さんも5人。随行していただく教区長さんも5人。宗務所護持会長さんと宗務所の職員を合わせても20人なので、中型バスでもまだ座席に余裕があります。ただ、集会後に西浦温泉へ向かいますし、近いといっても1時間以上は乗車時間があるので、マイクロバスではお尻が痛くなってしまいます。

正太寺のある第三教区は、妙厳寺様へ行く道中となるため、途中で拾ってもらうことになりました。教区長さんは所用のため後から合流です。護持会長さんをお迎えに上がって(といっても、道中)、鷲津駅近くのコインパーキングに駐車。そのままピックアップしてもらいました。私の乗車を持って全員集合。早速車内挨拶へと入っていきます。

そうこうするうちに妙厳寺様へ到着。門前のお食事どころでやや精進的な昼食をいただきましたが、店内のお客さんのほとんどが同じ集会への参加者という状況。お坊さんも当然多め。カオス。

宗務所によっては20教区ぐらいあるところも珍しくあります。こんなに参加者が少ないのは第四宗務所ぐらいで、他の宗務所さんは引率だけでも大変そうですね。旅行と違って、護持会長さんがたは皆さん緊張されていらしてるので、お土産を買いに行って戻ってこない、という事態はあまり考えられませんけれども。

集会中は、来年度から始まる宗門内での調査に向けて、宗務庁から宗務所職員に対しての説明会が開かれました。でも結局、これを聞いたからといって、発生しうる問題への対処の困難度は何も変わらないよな、というのが感想。

集会が終わって17時過ぎ。ここから西浦温泉へ出発です。だいたい1時間。そしてそのだいたいがほぼ予定通りとなりまして、当初想定した最悪の場合は温泉に浸かる間も無く宴会をしなくてはならないところでしたが、無事にみなさんにお風呂へ入っていただくことができました。

入っていないのは多分私だけ。道中の仕切りをしていたので、なんだか疲れてしまって、宴会の時間まで部屋でぼーっとしてました。20分ぐらいですけど。

宴会ではみなさん盛り上がっていただきました。飲み放題にしてないので、後日の請求がちょっと心配ですが、なかなか大変な集会に出ていただいた護持会長さん、日頃から菩提寺さんでもご苦労なさっているはずですから、それも含めてたっぷりと喜んでいただかないとね。

私の集中力は、まだ明日まで取っておかなくてはなりません。せっかくの温泉宿ですが、リラックスするところまでいきませんね。