東京にある曹洞宗宗務庁にて、住職になるための研修会を受けています。一泊二日。昼から昼までの研修会。
昨夜泊まったホテルを、8時半頃に出発しようと思っていたところ、妻から新幹線が止まっているとメールが来ました。調べてみると、京都・新大阪間の沿線火災の影響を受けているようです。
新幹線が止まったらアウトです。研修の受付時間は12時半から20分間。その間に受付をしなければ、今回の研修会は受けられません。もう一度申込みからやり直し。最短でも3月下旬の研修会を待たなくてはなりません。
住職交代式の日取りはすでに3月最終日曜日と決まっており、広報も始めています。今更変更すれば、「どうしたどうした」となってしまいます。
焦る気持ちを抑えつつ、車に乗り込み駅へ向かいました。こんな時に限ってこれでもかというぐらいに信号に引っかかる…
長い信号待ちの間に、スマホの路線探索アプリから最新情報を手に入れます。つまりは、Twitterでみんながツイートしている内容。それによれば、上りは動いているらしい。
期待を持ち直して、新幹線の改札へ行くと、こだま号ばかりが列挙された電光掲示板がありました。ひかり号ものぞみ号もありません。こだま号だけが、出発時刻付きで表示されています。
アナウンスに耳を澄ますと、どうやら上りのこだま号に限って、ほぼ定刻運行に復旧したということらしいです。ひかり号は2時間は後れている模様。
実は今回、わざわざこだまの指定席を取っていたのです。これは大正解。リラックスするために、行きの新幹線で映画でも観ようと考えて、それならひかり号では乗っている時間が短いので、こだま号で行こうと。ひかりだと、受付時間から逆算した場合に到着時間が中途半端だったということもあります。
そんなわけで、各駅停車するうちに徐々に混んでいくデッキを横目に、目的地品川駅まで座って移動することが出来ました。良かったぁ。
定刻よりは8分遅れての到着。この先も何が起こるか分かりませんので、すぐに宗務庁へ向かいました。予定では品川駅で昼食を取っていくつもりだったのですが、パンをふたつ買って、食べるのは後にしてタクシーに乗りました。荷物が多いし雨降ってるしで、電車移動は諦めました。
到着すると、まだ12時前。受付時間まで間がありますが、どうやらすでに会場には入って良いらしかったので、先に会場に入って荷物を置きました。そして、スーツから着物に着替えです。段々とそれらしい心持ちへと変化していきます。
ここで嬉しいニュース。厳しい修行生活を共にして同安居が、二人も会場にいたのです。これは心強い。
総数が60名ほどの研修会で、うち2名が同安居というのは、かなり奇跡的では無いでしょうか。ありがたい限りです。
席は決められていますので、隣同士で座るというわけにもいかないのですが、それでも休憩時間に話し相手が居ると言うだけで、気分をリフレッシュできます。おかげで、たぶん一人ぼっちで過ごす時間の半分ぐらいの疲れで済んだのでは無いでしょうか。
宿泊は近隣のホテルにて。研修会場は畳敷きで、そこで泊まることも出来たのですが、インフルエンザが怖いので一人部屋を選びました。来週は慰労旅行が待っていますから…
70分を超える講義を正座で4コマという、肉体的にも辛い研修会1日目も無事に終わりました。明日朝しっかり起きて会場には入れれば、住職辞令をいただく条件はほぼ整ったことになります。官長猊下(今は大本山総持寺の江川禅師)から辞令をいただくなんて、おそらく生涯で一度切りのことですからね。たっぷり緊張してその時を迎えようと思います。