書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

子ガメの放流

アカウミガメの保護活動として行われている子ガメの観察会(放流)に、子どもたちが参加しました。私は長男と近くの公園でお留守番。中田島砂丘で行われたので、長男を連れていくのは厳しいと判断しました。結果、その判断は正解でしたが、私も子ガメを見たかったなぁ。暑かったようなので、近年の私の体調では途中ダウンもあり得そうなので、長男と留守番で正解であったと思います。


子どもたちも初めて小さなカメに触れて、ずいぶん楽しかったようです。短い時間とは言え、子どもたちの手に乗る子ガメ達には大変な時間であったと思いますが。


ウミガメの保護活動にまつわる一連の活動、タマゴの保護から孵化、放流は、批判もあります。そうした文章を読むと、私も納得できました。ただ、ここ中田島砂丘での活動に限っては、こうした保護活動にも理解が出来ます。


今は禁止されていますが、車の乗り入れによるタマゴの被害が大きかったこと。近くを走る道路のために設けられた外灯にひかれて、タマゴからかえった子ガメ達が海とは反対方向の外灯に向かってしまうこと。(光に反応するんだとか)


そうした事情も考えると、今の体裁での活動にも、ある程度の理解は出来るよなぁ、と。


専門家でもありませんし、どちらの話も聞きかじったり文章を読んだりした程度ですから、正しい判断は出来ません。心情的には、子ガメの観察会は、低頻度であれば子どもたちへの教育にもなりますから、許される範囲内かな、と思います。


所詮人間のわがままです。タマゴを危険にさらすのも、それを守ろうというのも。どちらにせよ、人間の影響を排除することは出来ません。


子どもたちにとっては格好の遊び場に思える浜辺にも、人間以外の生き物たちによる生命のドラマが繰り広げられていることに、思いを馳せることが出来るようになるきっかけになってくれれば、今回の子ガメの観察会、成果があったのかな、と思います。


昼間の放流は、海の中の敵のみならず、上空からは鳥が狙うという危険な環境です。沖を流れる黒潮まで、無事に辿り着いてくれると良いのですが。子どもたちに良い影響を与えてくれた子ガメ達の無事を、ひたすら祈るばかりです。