書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

東海管区人権啓発研修会2日目

2日目は現地学習です。浜松市外国人学習支援センターと、同じ建物内にある学校法人ムンド・デ・アレグリア学校をそれぞれ説明を受けながら見学しました。旧雄踏町町役場を改装して使ってるんですね。正太寺からだと浜名湖の対岸になる、そこそこのご近所なのですが、知りませんでした。


設立から現在までの経緯は、学校のホームページに記載されています。
http://www.mundodealegria.org/chronologicaltable/index.html
校長のがんばりがすごいです。


日本人であれば何の心配もなく小中の9年間は学校に通わせられることの出来る社会にあって、まったくと言っていいほどそうした力の及ばない社会が歴然とここにあるのです。深く考えたことの無かった自分の視界の狭さに、怒りすら覚えました。


日本国籍はないとは言え、所得に応じて税金も払っているのに、受けられる社会サービスがここまで違うというのはどういうことなのでしょう。国籍が云々、ビザが云々言っていては、世界中が仲良く暮らすなんて不可能です。ちゃんと日本に貢献している人には、それなりの社会サービスを提供してしかるべきではと考えます。


外国人観光客に対してはすぐに対応するのに、外国人労働者に対してはシビアな対応をすると言うのは、おかしいでしょ。私も10代の頃までは、外国人の子息がコンビニの前でたむろしていたら怖いと感じたものですが、今は、そんなこともありません。ラテン系ですからある程度奔放なのを考慮して、怖そうな人か、そうでない人か、考えるようにしています。日本人を相手にするときと同じですよ。同じ人間であり、人間である以上悪いことをする人もいるけれど、たいていの人は善良である、という考え方です。


言葉の問題が解決するだけでもかなり状況は変わると思うんですけどね。実際の所、10代の日系人は、たいてい日本語をしゃべれます。親の世代の方が不都合するケースが多いのでは。日本人の側も、もはや多国籍環境からは逃れられないものと覚悟として、英語のみならず、自分の地域の外国人就労状況に合わせて、第2外国語のある程度の習得を目指さなくてはならないかも、ですね。全員がそうある必要はありませんが、もっと多くの人がしゃべれる必要はあるでしょう。


私もがんばりたいのですが、外国語って、単語覚えなきゃならないから、暗記物苦手なので厳しいんですよね・・・ここにも大きな壁が。