書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

私服小学校の卒業式

私の母校の小学校も、いつの頃からか私服通学になり、制服そのものの規定がなくなっていました。娘が入学してそのへんの実態がだいぶわかってきたのですが、今年から卒業式に参列する学年になり、頭を悩ませられました。

着るものが分からないのです。

私が小学生の頃には制服がありましたから、ともかくそれを着ていればよかったのです。下にはワイシャツではなく、やはり体操服を着込んでいたと思います。

小学校の卒業アルバムがもう十数年に渡って行方不明なので、我が家では確認しようもないのですが。

制服というのはたいていの場合高価です。着る回数も少ないです。通学に着る学校ならいいですが、私の母校では、式典の時だけでしたから。

入学の時にかなり大きめに買って、卒業まで来たんじゃないのかなぁ。長男だけ途中で大きいのを買って、弟はそれを順送りして着たんだろうか。記憶には全然ありません。大き目を買っても、さすがに6年間の成長には対応しきれないかな。

ただ、制服が高価とはいえ、一度買えば長く使えて、式典の際には着るものに困らず、それなりに悩みの解消にはなっていたように思います。

今回はベルメゾンでフォーマルっぽいものを選んで買いました。上下で四千円はかかっていないと思うので、昔制服を買った金額よりはだいぶ安く済んでいるとは思います。でも、周りの子達がどの程度の気合の入れようでくるのかも分かりませんし、本人も当日まで不安なようです。一人派手なのも嫌でしょうし、かといって、一人だけ圧倒的に地味なのも嫌でしょうし。

本人の卒業式に何を着るかにも困るんですよね。在校生として参列する時よりも少しはみんな派手にしてくるかもしれないし、母親同士のコミュニティでそこまで話が煮えればいいですけれど。

ちなみに、学校側の指示は、卒業式にふさわしい服装、だそうです。体操服はダメで、どうしても服がない時だけ、黒系のジャージならギリギリOK。

そうこうして悩むことをコストと捉えれば、制服を買うのもそんなに高くはないと思うんですよ。

でも、今の私服という体制も、アレヤコレヤあって出来上がったものでしょう。理由がちゃんとあったはずなんです。その理由と現状とを、常に対比してより良い状態を維持できれば最高だと思うのですが、それにはみんながその意識を持たなくてはならないので、かなり大変なことになってしまいます。

文句を言うのは簡単ですが、長期に渡って有効な手立てを考えるというのは、非常に難しい。子供の制服一つ取っても最適解が見つけられないんですから、ホント難しいですね。