書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

この時期になると、紙の手帳が欲しくなる

もうね、病気だと思います。実際に購入には至らないので、発病しておらず、潜伏期間と表現出来ると思いますけれど。この時期、新年に向けての手帳販促シーズンになると、買いたい手帳が出てきてしまうんですよね。


毎年欲しくなるのはほぼ日手帳。この一年でなぜかブログで見かけることが何回かあったトラベラーズノートも良いですね。トラベラーズノートは革カバー前提で考慮すると安価ですね。ほぼ日手帳で革カバーを選ぶと、だいぶ高くなります。


ま、そんなことを考えてみて、実際にはほとんど使わずに終わることが目に見えているのです。予定管理、メモ、Todo管理、アドレス帳。手帳に求める基本機能は、現在すべてiPhoneでまかなっています。紙の手帳に対してどんなシーンでも有利であるかというと決してそんなことはないのですが、どんなシーンであっても過不足無く役割を果たしてくれるのはありがたいです。


そしてなにより、携帯電話と併せ持つことを考えたら、どの手帳よりも小型軽量。純粋に手帳の機能を求めたらPalmOS搭載機(もう生産していませんが、ソニーCLIEとか)が未だに王者の地位にあると思います。動作速度しかり、アプリ設計思想しかり。予定を見ている時に文字入力を始めたら、とにもかくも新規で予定を入力する場面に切り替わるのは、iPhoneでもWindows Mobile搭載機でも実現されていません。とにかく文字をいれ、細かなことは後から処理する。素晴らしいじゃないですか。ただネットワーク機能が弱く、Googleカレンダーと連携したりといったことが(不可能ではないが)出来ないので、現役復帰が果たせません。


なんにせよ、電話と手帳が一体化しているというのが、一番のメリットです。


手帳としての基本機能を求めず、荷物が嵩張っても紙の手帳を持ち歩く理由。それが思いつかないのです。短時間でラフにメモをとるのならば、それこそミニメモ帳を持ち歩く方が嵩張りません。無いんですよ。


唯一私の頭の中に陣取るのが、「持っていたい」「使ってみたい」そういう思いです。でも実際問題として、それだけの理由じゃ荷物を増やせないのですよ。その理由だけで行けるなら、とうの昔に一眼レフカメラを持ち歩いてます。


そこまで自分で分かっていて、それでもなおかつ欲しくなり、そしてまた、時間をかけて自分を納得させて、それでもまた欲しくなり。それを繰り返していくうちに新年を迎え、ひと月経つ頃には諦めが付く、ということを毎年繰り返しています。


紙の手帳を使っていたのは、大学生の頃が最後ですね。毎年1,000円未満の手帳を買っては、アドレス帳を書き写していたのが懐かしいです。予定といえば、バイトと休講情報ぐらい。メモページには講義の週間予定表を作成していました。そのページが一番使ったんじゃないかな。それ以外の情報は、全部頭の中。それで事足りたのです。


でも、持っていることが楽しかった。その経験があるから、未だに欲しくなるんでしょうね。もしも、使わなくても持っているだけで満足出来る、そんな手帳に出会ったら、手を出すかも知れません。自分の中で打ち消せない気持ちを、肯定してくれる手帳ですからね。