書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

遅れてきたサンタさん

クリスマスにインフルエンザで寝込んでいたどこかのサンタさん(私)は、今日ようやく娘にクリスマスプレゼントを買うことが出来ました。渡すのは明日になりますけれど。


もちろんまだ2歳に満たない娘にサンタさんが何であるかなんて分かるはずもなく、単なる親の自己満足に過ぎませんが、こういう機会でもないと買ってあげられない類のおもちゃというのもあります。クリスマスにプレゼントだなんて、どう考えても商売屋の口車に乗せられているわけなのですが、だからといって悪いばかりでもないのです。


でもまあ、バレンタインデーやホワイトデーは、不用意に傷つけられてしまう人もいるわけで、罪深いよなぁ。


さてそんなサンタさんですが、もちろんこれはキリスト教でのお話です。もともとは聖ニコラウスという教父さんのお話に由来しているそうです。そしてクリスマスはといえば、イエス・キリストの誕生日日を祝う日ですね。仏教とはまるで関係がありません。


仏教で言えば、釈尊の誕生日である4月8日が、お祝いをする日です。イエスが預言者であり、釈尊仏陀であることに違いはありますが、一応釈尊を並列に並べるとすると、そうなります。釈尊なんて難しく書きましたが、お釈迦様のことです。お釈迦様の名前は、たくさんあります。もちろんお釈迦様は一人だけなのですが、呼ぶ人、時代によって、尊敬や敬意を込めていろんな呼び方がされたのです。


しかし、そんなにたくさんの名前が出来るほど尊敬されてきたというのに、誕生日のお祝いはあまり目立ったものではありません。たいていのお寺では4月8日にはお釈迦様の象を本堂に出して、甘茶をかける儀式を行うはずですが、クリスマスほどには盛り上がりません。もっとも、クリスマスにミサに出かける人の数と比べれば、そう大差ないのかも知れませんが。


しかし、日本に於いてはキリスト教徒よりも仏教とのほうが圧倒的に多いはずです。それなのになぜなのでしょう。結婚式は教会で行うのが一般出来ですし、なのにお葬式は仏式なんですよね。のちのちまでお付き合いの続くお葬式で仏式を選択するのですから、仏教徒であることの自覚を表しているのかも知れませんけれど。でも、結婚式も、ぜひお寺で挙げて欲しいです。たぶんね、お寺でやれることをご存知無いだけだと思いますけれど。


仏前結婚式、良いですよぉ。教会や神前はもう当たり前になってしまってますから、人との違いを求める人にはぜひ仏前結婚式をお勧めします。正太寺にもご相談ください。


話が大いにそれましたが、我が家のサンタさんのお仕事は、明日、娘にプレゼントを渡してようやく済みマークが付けられます。まずは組み立てないとね。